目次
動線計画
人が移動する経路を動線といいます。
動線計画とは、動線を考慮して建物内の各部屋を配置し廊下や通路を計画することです。動線計画でのポイントは以下のとおりです。
動線を短縮する
目的とする部屋までの動線が短くなるほど利用しやすい建物となります。関連する居室同士は、すぐに移動できるような明快な動線が必要となります。
異種動線が交わらないようにする
建築士試験で計画する建物では、利用者(お客さん)、管理者(従業員、スタッフ等)、業者(設備点検、食材搬入)等、様々な人が建物を利用しますので、各動線ができるだけ交わらないように計画します。
例えば、利用者が玄関から目的の居室に到達するまでに、裏方である管理ゾーンを通るような計画はあってはいけません。
下図「動線交錯」では、主出入口から入り食堂に向かう利用者と、通用口から入り食堂厨房へ向かう管理者、業者の動線が交わってしまいます。
管理者と利用者の動線は下図「動線分離」のように交わることなく分かれている必要があります。
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履き替えを考慮する
下履きで利用する部屋と上履きで利用する部屋がある場合、何度も靴を履き替えることがないように計画します。
下図の計画では、一階を下履き、二階を上履きで利用する部屋でまとめています。受付前で履き替えをします。
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