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【一級建築士製図試験】計画の要点等 避難計画

2020年4月21日

建物を設計するとき、建物内の人が安全に避難できるようすることは非常に重要です。

計画の要点等で「避難計画」について問われた場合、 どのように解答すればよいかを解説します。

キーワード

二方向避難  重複距離  歩行距離  無窓居室  二直階段  避難階  敷地内通路

問題文

避難計画について考慮したことを記述する。

解説

二方向避難

火災が発生した際、居室から建物の外に避難するため、二方向の避難経路がなくてはならないということです。居室から避難するにあたって避難階または地上に通ずる直通階段、または避難上有効なバルコニーなどに向かう避難経路を二系統確保しておかなければなりません。

重複距離

居室の最も奥まった箇所から直通階段までの二系統の避難経路において、各経路が同一である区間の長さ重複距離といいます。重複距離の長さは、直通階段に至る歩行距離の二分の一以下でなければなりません。

具体的には、耐火建築物で内装を不燃材料とした時は、重なる区間の距離が30m以下でなければなりません。

歩行距離

歩行距離とは、 居室の最も奥まった箇所から直通階段までの二系統の避難経路 への距離のことをいいます。

具体的には、耐火建築物で内装を不燃材料とした時は、歩行距離が60m以下でなければなりません。

無窓居室

無窓居室には、採光、換気、排煙、非難の4種類がありますが、避難計画を検討するうえでは採光が問題となります。各居室について、 採光上有効な部分の開口部面積 < 居室床面積の1/20 となる場合、前述の二方重複距離と歩行距離が短くなるので、注意が必要です。

具体的には、 耐火建築物で内装を不燃材料とした時は、重複距離が20m以下かつ 歩行距離が40m以下 でなければなりません。

二直階段

二直階段とは、二方向避難の際に利用する二つの避難階段のことです。避難階段は耐火構造としたうえで、避難階までの直通階段とする必要があります。

避難階

避難階とは、直接地上へ通ずる出入口のある階のことです。

敷地内通路

敷地内には、屋外への出入口から道路や防火上有効な公園等に通じる有効幅員1.5m以上の通路を設ける必要があります。有効幅員であるため、柱芯からの距離ではないので注意が必要です。

解答例

各居室から、直通階段までの避難経路は二方向確保し、一つの歩行距離が60m以下となるようにした。また、2つの経路の重複距離は30m以下となるように計画した。

展示室は無窓居室であるため、 歩行距離40m以下、重複区間20m以下となるように計画した。

建物出入口から前面道路へ通ずる敷地内の避難上有効な通路は、 有効幅を1.5m以上確保した。