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【一級建築士製図試験】計画の要点等 過去問題分析(設備)

2020年5月9日

一級建築士製図試験における記述部分である「計画の要点」は、「計画」、「構造」、「設備」、「環境負荷低減」の分野から出題されています。

記述試験が本格的に出題されるようになった平成21年度からの過去の出題傾向を分析し、効率的な学習順序を考えるシリーズです。

今回の分析分野は、「設備」です。

出題傾向分析表

H27~R1R1H30H29H28H27
空調関連
給排水、
給湯

給排水
電気設備、
照明
排気、排煙
排気
設備
出題数
10103
環境負荷
低減

出題数
22120
H21~H26H26/沖縄H25H24H23H22H21
空調関連〇/〇
給排水、
給湯
給湯
/

給湯

給水
電気設備、
照明
発電機
/

電気

電気

照明

照明
排気、排煙
排煙
設備シャフト
設備
出題数
2/222334
環境負荷
低減

出題数
1/111001

※ 平成26年度は台風の影響により、沖縄県の試験は別日に開催されています。

※ 同じ項目から複数問出題されている場合もあるので、〇の数と出題数は必ずしも一致しません。

平成28年度以降の表がスカスカになってしまいました。ご覧のとおり、近年、設備分野からの出題はめっきり減っています。

表の下2段に設備の出題数と環境負荷低減の出題数を載せました。近年は設備の出題から、環境負荷低減(特にパッシブデザイン)の出題に移行しています。

環境負荷低減や省エネルギーに対する世間の注目はまだまだ高いので、この傾向は今後も続きます。環境負荷問題については、今後、傾向分析します。

まずは空調関連から

設備分野でよく出題されているのは、空調に関する問題です。平成26年度までは毎年出題され、最近は頻度が減っていますが、まだまだ定期的に出題されています。

やはり、設備分野では最も出題されている項目ですので、まずは空調から勉強を始めましょう。さしあたっては、個別空調、全体空調の特徴を押さえながら、要求室に応じて使い分けることができるようにします。

また、空調に関する記述問題を勉強することでうれしい副産物が生じます。それは、製図における空調設計の基本法則をつかむことができることです。

設計条件から空調方式を選定し、空調機械室やダクトスペースが必要かどうかを決めたり、天井懐の寸法を決めたりする際には、各空調方式の特徴を述べるための知識が役立ちます。

さらに、例えば、空冷ヒートポンプユニットダクト接続型の特徴を知っていれば、設計の自由度が広がり、製図の引き出しが多くなります。

給排水、電気も製図に役立つ

最近は出題されていませんが、過去には給排水、給湯、電気設備からの出題が多かったようです。これらの記述を学習することも、製図に大いに役立つので、優先的にやっておいて損はありません。

例えば、ボイラー室とろ過機械室の位置関係は、熱損失と配管損失の関係から、なるべく近接させることを記述する場面が多いですが、このことを知っていれば、製図のエスキスも悩むことなく進みます。

まとめ

以上、設備分野の分析でした。

最近、設備の出題が減っていると聞くと、後回しにしたくなるかもしれませんが、記述を勉強することによって理解が深まり、製図に役立つのが設備分野です。

空調、給湯などの製図に役立つところからスタートして、一つずつ片付けていきましょう。

ということで、おすすめの学習順序は下記のとおりです。

学習順序

1.空調
2.給排水、給湯
3.電気設備、照明
4.その他の過去出題項目