非常用発電設備や雨水利用設備等、災害対策や環境負荷低減のために使用する補助的な役割の設備を記事にまとめます。
目次
非常用発電設備
非常用発電設備とは、 停電時に電気を供給するための設備です。非常用発電設備を設けることで、停電時でも一定期間は通常どおりの生活を送ることができます。
高齢者介護施設では、導入メリットが大きい設備です。具体的には以下のメリットがあります。
- 夜間に停電した際に、照明設備をつけることができ、利用者が安全に移動することができる。
- 夏季に停電した際に、エアコンを使用できたことにより、熱中症を防ぐことができる。
- 停電時でも入所者がナースコールや電動ベッド等の設備を使用でき、入所者が安心・安全に過ごせる。
- 停電時でもエレベータが使用でき、食事の配膳や利用者の移動がしやすくなる。
ただし、非常用発電設備を動かすためには燃料が必要ですので、燃料タンクを設けるようにします。燃料タンクの大きさについては、停電時でも3日間程度は通常どおりの生活を送ることができる大きさとします。
雨水利用設備、地下水利用設備
雨水利用設備とは、 雨水を水道水として利用するための設備です。雨水利用設備を設けることで水道使用量の削減が可能ですので、環境負荷を低減できます。また、断水時でも水を確保できるので、災害対策にもなります。
設備構成としては、屋根や屋上を利用して雨水を集水した後に、地下ピットやタンクに雨水を貯留し、沈殿、消毒処理後、トイレの洗浄水や庭の散水として使用します。飲み水として利用する場合はろ過装置と消毒設備を設けます。
地下水利用設備とは、地下水を飲み水として利用する設備です。 地下水利用ができる地域では、地下水利用設備を設けることで、断水時でも水を確保できます。 天候の影響を受けづらいため、雨水利用設備よりも安定して設備を利用できます。
コメント