今年の課題「高齢者介護施設」で出題が想定される課題のなかで、専門的な問題に取り組みます。
今日のテーマは、「EV、EVホールの計画」です。利用者用EVについては、車椅子利用者や視力の衰えた高齢者でも利用しやすいように計画する必要があります。
目次
エレベーター
利用者用エレベーターの計画について考慮したことは?
記述例
①出入り口の幅を90cmとし、乗降ロビーとかごの段差を小さくすることで、車椅子利用者がEVに乗りやすいようにした。
②かごの幅を160cm、奥行きを135cmと余裕を持った寸法で計画することで、車椅子の転回スペースを確保した。
③かごに鏡を設けることで、車椅子利用者が後ろ向きでも扉の開閉状況を確認できるようにした。
④両側の側面に手すりを設置して、制御装置を低い位置に設けることで、車椅子利用者が利用しやすいようにした。
⑤制御装置の操作部に、文字の浮き彫り、点字表示や音声案内を採用することで、視力の衰えた高齢者でも到着階に気づきやすいように配慮した
解説
①、②エレベーターの記述については、かごの出入り口の幅、かごの幅、奥行き寸法を暗記しておけば比較的楽に解答できます。なお、下記寸法で計画する場合は、EVダクトの寸法は2m×2.5mで計画するようにします。
①出入り口の幅を90cmとし、乗降ロビーとかごの段差を小さくすることで、車椅子利用者がEVに乗りやすいようにした。
②かごの幅を160cm、奥行きを135cmと余裕を持った寸法で計画することで、車椅子の転回スペースを確保した。
③多人数が利用する場合、かごの中で車椅子で展開することが困難になりますので、後ろ向きで開閉状況を確認できるようにします。足元にはキックプレートを設けて鏡が割れないようにします。
③かごに鏡を設けることで、車椅子利用者が後ろ向きでも扉の開閉状況を確認できるようにした。
④制御装置は立位での操作用に出入口の側面に設けますが、車椅子利用者用に配慮して低い位置にも設けるようにします。また、手すりを設けて乗降しやすくします。
④両側の側面に手すりを設置して、制御装置を低い位置に設けることで、車椅子利用者が利用しやすいようにした。
⑤車椅子利用者だけでなく、視力の衰えた高齢者にも配慮した計画とします。
⑤制御装置の操作部に、文字の浮き彫り、点字表示や音声案内を採用することで、視力の衰えた高齢者でも到着階に気づきやすいように配慮した
エレベーターホール
エレベーターホールの計画について考慮したことは?
記述例
①昇降路の出入り口にガラス窓を採用し、内外部の様子を確認できるようにすることで、緊急時でも利用者が安心できるようにした。
②制御装置は立位操作用のほかに車椅子利用者用を設けることで、車椅子利用者が利用しやすいように計画した。
③EVホールを案内カウンターから確認できる位置に設けることで、管理者が利用者の乗降状況を確認できるようにした。
解説
①昇降路にガラス窓を採用することで、緊急時、EV内に閉じ込められた場合に、利用者の不安な気持ちを和らげることができます。
①昇降路の出入り口にガラス窓を採用し、内外部の様子を確認できるようにすることで、緊急時でも利用者が安心できるようにした。
②車椅子利用者が自らEVを操作できるようにします。
②制御装置は立位操作用のほかに車椅子利用者用を設けることで、車椅子利用者が利用しやすいように計画した。
③利用者の安全性とセキュリティに配慮します。
③EVホールを案内カウンターから確認できる位置に設けることで、管理者が利用者の乗降状況を確認できるようにした。
本日の記述ドリルはここまでです。
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