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確認ドリル(計画⑤)「バリアフリー」

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試験が近づいてきましたので、出題テーマによって整理すべきポイントを確認する「確認ドリル」をお送りします。本日のテーマは、「バリアフリー」です。この内容は過去の出題頻度が高いので、確実に解答できるようにしましょう。

目次

ポイントの整理

高齢者介護施設でバリアフリーについて工夫したことを述べよ

まずは重要なポイントを整理します。

「バリアフリー」とは、「バリア/障壁」がないことを示します。この障壁を取り除く具体的な手法を「バリアフリー」としています。

障壁の例
  • 敷地内、建物内に段差がある
  • 出入口、廊下などが狭く移動しにくい
  • 車いす使用者がエレベーターを使いにくい
  • 車いす使用者が居室を使いにくい
  • 高齢者が廊下を歩くのが不安になる
  • 高齢者が階段、廊下などを認識しにくい
  • 高齢者が自分の部屋を間違えやすい

バリアフリーの手法としては、これらの障壁をなくすことです。対策方法としては、下記のことが考えられます。

対策方法
  • 傾斜路(スロープ)の設置や水勾配で処理し段差をなくした
  • 居室の水周りでスラブを下げ、室内に段差がないようにした
  • 廊下の有効幅を1,800㎜以上とし、車いす同士がすれ違い可能とした
  • 居室の出入口を車いすでも利用可能な800㎜以上とした
  • 車いす利用者のため、専用のエレベータ-制御装置を配置した
  • エレベーター乗降ロビーに1500㎜角以上のスペースを用意した
  • 居室の什器を車いす使用者に合わせた
  • 廊下に連続して手すりを付けた
  • 廊下の床と壁、階段の踏面と蹴込板の色を変え、認識しやすいようにした
  • 住居階が複数階ある時、階によりテーマ色を変え、自宅を認識しやすいようにした

記述例

高齢者介護施設でバリアフリーについて工夫したことを述べよ

それでは、各対策方法に応じた記述例を示します。

段差解消

敷地内の段差をスロープで解消し、利用者の安全に配慮した。

居室の水周りではスラブを下げ段差を解消し、住人の安全に配慮した。

  :計画   :理由

車いす使用者対応

廊下の有効幅を1800㎜以上とし、車いす使用者同士がすれ違えるようにした。

車いす使用者に配慮し、居室の出入口を引戸とし有効幅を800㎜とした。

車いす使用者に配慮し、乗降ロビーに1500㎜角のスペースと専用の制御装置を用意した。

車いす使用者に配慮し、居室のコンセント、スイッチの高さ、洗面台の仕様を選択した。

  :計画   :理由

車いす使用者対応

廊下には連続して手すりを設け、利用者が安全に歩行できるようにした。

下、階段には2段の手すりを設け、誰もが安全に使えるように考慮した。

トイレ、浴室には手すりを設置し、利用者の安全に配慮した。

階段の踏面と蹴込板の色を明確に変え、段差を認識しやすくし、利用者の安全に配慮した。

複数階ある住居階において各階のテーマ色を変え自宅を認識しやすくした。

  :計画   :理由

本日のドリルはここまでです。

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この記事を書いた人

一級建築士製図試験の「計画の要点等」に特化して研究する[一級建築士記述研究所]の研究員です。隙間時間を使った製図勉強ができる記事を提供しています。

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