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確認ドリル(計画⑥)「避難計画」

2022年9月17日

試験が近づいてきましたので、出題テーマによって整理すべきポイントを確認する「確認ドリル」をお送りします。本日のテーマは、「避難計画」です。この内容は過去の出題頻度が高いので、確実に解答できるようにしましょう。

ポイントの整理

(問題)避難計画について配慮したことを述べよ

まずは重要なポイントを整理します。最初は必ず守るべき法規上のポイントです。

避難計画 法規上のポイント

  • 二方向避難ができる
  • 重複距離が30m以下(RC造)
  • 直通階段までの歩行距離が60m以下(RC造)
  • 敷地内通路の有効幅員が1.5m以上あり、道路や防火上有効な公園までの経路がある
  • 無窓居室については、直通階段までの歩行距離が40m以下で重複距離が20m以下

次に、その他の対策例をまとめます。

避難計画 その他の対策例

  • 廊下を見通しのよい形状とし段差をつくらない
  • 階段やバルコニーに一時退避スペースを設ける
  • 停電時に避難経路を視認できる非常用照明を設ける

また、避難計画とは直接関係ありませんが、火災時の延焼拡大防止対策についても確認しておきます。

火災時の延焼拡大防止策

  • 面積区画、竪穴区画で明確に防火区画を形成する
  • 常時閉鎖式または煙感知器連動型の防火戸で防火区画を形成する
  • 居室のカーテン、じゅうたん、寝具等に防炎製品を使用する

記述例

(問題)避難計画について配慮したことを述べよ

居室から直通階段までの歩行距離が60m以内、重複距離が30m以内となるように計画した。

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高齢者が安全に避難できるように配慮した。

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利用者が安全に避難できるように計画した。

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停電時でも利用者が避難経路を視認できるように計画した。

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火災時に確実に防火区画が形成され、避難した利用者の安全性が確保されるようにした。

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記述例

2つの直通階段をバランスよく配置し、居室から直通階段までの歩行距離が60m以内、重複距離が30m以内となるように計画した。

十分な幅員で見通しのよい廊下形状とし、避難経路上に段差をつくらないことで、高齢者が安全に避難できるように配慮した。

敷地内の避難経路について、有効幅員を1.5m以上確保することで、階段での避難が困難な利用者が素早く避難できるようにした。

廊下には非常用照明による誘導灯を設けることで、停電時でも利用者が避難経路を視認できるように計画した。

防火扉を常時閉鎖式とし、煙感知器と連動して開閉可能とすることで、火災時に確実に防火区画が形成され、避難した利用者の安全性が確保されるようにした。

理由計画内容

本日のドリルはここまでです。避難計画についての復習は以下の記事を参考にしてください。

応用ドリル(計画②)「室配置と動線計画その2」

用語集(計画⑥)「二方向避難、重複距離等」