確認ドリル(計画⑥)「避難計画」

試験が近づいてきましたので、出題テーマによって整理すべきポイントを確認する「確認ドリル」をお送りします。本日のテーマは、「避難計画」です。この内容は過去の出題頻度が高いので、確実に解答できるようにしましょう。
ポイントの整理
(問題)避難計画について配慮したことを述べよ
まずは重要なポイントを整理します。最初は必ず守るべき法規上のポイントです。
- 二方向避難ができる
- 重複距離が30m以下(RC造)
- 直通階段までの歩行距離が60m以下(RC造)
- 敷地内通路の有効幅員が1.5m以上あり、道路や防火上有効な公園までの経路がある
- 無窓居室については、直通階段までの歩行距離が40m以下で重複距離が20m以下
次に、その他の対策例をまとめます。
- 廊下を見通しのよい形状とし段差をつくらない
- 階段やバルコニーに一時退避スペースを設ける
- 停電時に避難経路を視認できる非常用照明を設ける
また、避難計画とは直接関係ありませんが、火災時の延焼拡大防止対策についても確認しておきます。
- 面積区画、竪穴区画で明確に防火区画を形成する
- 常時閉鎖式または煙感知器連動型の防火戸で防火区画を形成する
- 居室のカーテン、じゅうたん、寝具等に防炎製品を使用する
記述例
(問題)避難計画について配慮したことを述べよ
居室から直通階段までの歩行距離が60m以内、重複距離が30m以内となるように計画した。
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高齢者が安全に避難できるように配慮した。
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利用者が安全に避難できるように計画した。
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停電時でも利用者が避難経路を視認できるように計画した。
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火災時に確実に防火区画が形成され、避難した利用者の安全性が確保されるようにした。
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①2つの直通階段をバランスよく配置し、居室から直通階段までの歩行距離が60m以内、重複距離が30m以内となるように計画した。
②十分な幅員で見通しのよい廊下形状とし、避難経路上に段差をつくらないことで、高齢者が安全に避難できるように配慮した。
③敷地内の避難経路について、有効幅員を1.5m以上確保することで、階段での避難が困難な利用者が素早く避難できるようにした。
④廊下には非常用照明による誘導灯を設けることで、停電時でも利用者が避難経路を視認できるように計画した。
⑤防火扉を常時閉鎖式とし、煙感知器と連動して開閉可能とすることで、火災時に確実に防火区画が形成され、避難した利用者の安全性が確保されるようにした。
※理由、計画内容
本日のドリルはここまでです。避難計画についての復習は以下の記事を参考にしてください。
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