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用語集(設備②)「給水設備」

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給水設備としては主に以下の4種類があります。

  • 水道直結給水方式
  • 水道直結増圧方式
  • ポンプ直送方式
  • 高置水槽方式

製図試験では、各方式の特徴を踏まえて、適切な給水方式を採用するようにします。

目次

水道直結給水方式

水道本管の水圧をそのまま利用して建物内各室に給水する方式です。2~3階建て程度の建物によく採用されます。

受水槽がないため水が汚染される心配がない停電時でも給水可能電気代が不要設備メンテナンスが不要、といったメリットがありますが、本管の断水時に水が使えない本管の給水圧力が低下すると水が出にくくなるといったデメリットもあります。

水道直結直圧方式 イメージ図

水道直結増圧方式

受水槽を設置せずに、水道本管からの引き込み管に増圧ポンプを直結して給水する方式です。増圧ポンプで高層階まで安定した水圧で給水ができます

受水槽がないため水が汚染される心配がない設備スペースは増圧ポンプの設置のみで省スペース停電時にもある程度給水可能といったメリットがありますが、停電時に高層階へ給水できない本管の断水時に水が使えないといったデメリットもあります。

水道直結増圧方式 イメージ図

ポンプ直送方式

水道本管から引き込んだ水を一旦受水槽に貯め、直送ポンプにより水圧をかけて建物内各室に給水します。ポンプで高層階まで安定した水圧で給水ができます

災害による断水時に貯留水を使用できるメリットがありますが、受水槽とポンプの設置スペースが必要水が滞留するため汚染リスクがある受水槽の清掃やポンプの点検が必要といったデメリットもあります。

ポンプ直送方式 イメージ図

高置水槽方式

水道本管から引き込んだ水を一旦受水槽に貯め、給水ポンプにより高架水槽に揚水し、自然流下で建物内各室に給水します。停電時でも高置水槽の水を利用できます

安定した水圧で給水ができる災害による断水時に貯留水を使用できるといったメリットがありますが、受水槽、ポンプ、高架水槽の設置スペースが必要水が滞留するため汚染リスクがある受水槽と高架水槽の清掃やポンプの点検が必要といったデメリットもあります。また、設備が多いため最も割高な方式です。

高置水槽方式 イメージ図

受水槽、六面点検

受水槽とは、水道本管から引き込んだ水を貯水するためのタンクのことです。製図試験で受水槽を用いる場合は、設備機械室受水槽給水ポンプを設置することが多いです。

受水槽、ポンプの設置イメージ

六面点検とは、受水槽の点検に支障がないように、受水槽の周囲と上下に点検スペースを確保することをいいます。受水槽の周囲は60cm以上の距離を確保します。(梁下等は45cm以上)

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この記事を書いた人

二級建築士取得後、一級建築士試験に挑戦。
学科合格後に某資格学校に通うも製図試験で2度不合格、その後、通信でなんとか製図試験に合格。
電気主任技術者二種、エネルギー管理士(電気)、建築設備士の資格を持つため、得意分野は設備です。

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