電気設備では、受変電設備の維持管理や非常時の自家発電設備についての問題が出題されます。ポイントを押さえて作図や記述に活かせるようにしましょう。
受変電設備、キュービクル
受変電設設備とは、電力会社から高電圧で受電した電圧を降圧するための設備です。製図試験では、キュービクルと呼ばれる、受変電設備を鋼製の筐体に収納したものを設置するのが一般的です。
キュービクルを屋内(電気室)に設置する場合、機器が風雨にさらされないので傷みにくい、雨水が入らないので漏電のリスクが少ないといったメリットがありますが、電気室が必要、機器からの発熱に配慮して空調・換気設備が必要といったデメリットもあります。また、機器の更新しやすいように、外扉を設けるようにします。
キュービクルを屋外(地上、屋上)に設置する場合、電気室がいらないので室内が広くなる、機器からの発熱への配慮がいらないといったといったメリットがありますが、設置場所によっては景観が悪くなる、雨水が入って漏電する危険性があるといったデメリットもあります。なお、屋上に設置する場合には、点検中でも安全なようにフェンスを設置します。
非常用発電設備
非常用発電設備とは、停電時に電気を供給するための設備です。製図試験ではディーゼル発電機と発電機用の燃料タンクを設置します。
非常用発電機を屋内(発電機室)に設置する場合、機器が風雨にさらされないので傷みにくい、雨水が入らないので漏電のリスクが少ないといったメリットがありますが、発電機室が必要、吸排気や騒音防止のための設備が必要といったデメリットもあります。受変電設備に比べて、大きな騒音がでますので、室を防音仕様として騒音を低減します。
非常用発電機を屋外(地上、屋上)に設置する場合、発電機室がいらないので室内が広くなる、吸排気設備がいらないといったといったメリットがありますが、設置場所によっては景観が悪くなる、雨水が入って漏電する危険性がある、騒音がでるといったデメリットもあります。
EPS
EPS(電気パイプシャフト)とは、電気用のパイプシャフトのことです。太いケーブルを小さなスペース内で曲げることは難しいため、EPSは上下階で同じ位置とします。(上下階で同じ位置とすれば、ケーブルルートも短くなるため、合理的です。)
また、EPSを管理部門内の廊下に面して配置すれば、点検や修繕が行いやすいです。
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