皆さん、おはようございます。源です。
今日は読んでよかったと思った本を紹介します
普段、私が読む本はマンガが主なのですが、一応、活字の本も読むようにしています。近年、小説などの物語を読むことはなく、仕事に関する技術本を読む程度でしかありません。今回、紹介する本はかなり昔に読んだビジネス書「図説 心理戦で絶対に負けない交渉術」です。
著者は「橋下徹」元大阪府知事です。この本は2005年に初出版されたもので、橋下さんが2008年に大阪府知事になる前に書かれたものです。
私は、この本をコンビニの書棚で見つけ、なんとなく立ち読みしていたら買っていました。ごらんのように表紙には茶髪にサングラスのチャラい風貌をした著者が写り、うさんくささ満載ですが、イラストが多く使用されることで、とても分かりやすいと思ったからです。
内容は、当時、弁護士として示談交渉を重ね、ひと癖もふた癖もある人たちと渡り合った経験から生まれた様々なテクニックが紹介されています。
本の中では48種類のテクニックが紹介されています。このうちのいくつかを実践し、理論通りにはいかないものの、ある程度の効果があったことを実感しました。中でもお気に入りのものがあり、以下の二つのテクニックです。
交渉相手には「借り」ではなく「貸し」をつくれ
交渉に不利となる相手からの「借り」は些細なことであっても作らないこととし、お茶やお菓子であっても手を付けないくらいに徹底すべきとされています。敵対する場合の交渉ごとにおいて、お茶などに手を出さないことは、尊敬する上司から教えられ守っていたことだったので、共感したことを記憶しています。なお、「貸し」といっても交渉の中で折れるべき着地点を見出すことなので、誰もが行っている、ごく当たり前の事になりますね。
交渉は一人で行うべきもの
交渉は基本的に一人で臨むべきとされています。これは、誰にも頼ることができない追い込まれた場面では、自分の持ちうる最大限の能力が発揮できるというものです。これは諸刃の剣ではありますが、敢えて多勢に無勢を選択することで迫力が生まれるという理論です。
この理論は、私が社会人になりたての頃に似た状況を経験したことがありました。工事の許可申請に政令指定都市へ赴きました。重大なことと受け止めていなかった私は上司が「一緒に行こうか?」と声掛けしてもらったにも関わらず一人で出かけ、結果、相手が13人集まった会議室で火だるまになりました。
とにかく、必死でその場を切り抜け、許可を受けて戻ってくることができました。
当時は一人で行ってしまったことを後悔しましたが、後々この本を読んで、一人で行ったことは、自分が成長するためには良いことだったと思えるようになりました。
皆さんは、始めから完全アウェーの立場で交渉することは少ないかもしれませんが、友好的な交渉ごとにおいても何か役立つ理論が見つかるかもしれません。
この本を紹介したのは、イラストや表が多用され、マンガチックだったことから、数年前に読んだにも関わらず中身をよく覚えていたからです。
今回、この記事を書きながら考えてみると、記述研究所のブログがイラストを多用するスタイルを使っているのも、何かを覚える時に印象付ける方法としてあっているのではないかと感じました。
なお、今回紹介したこの本は現在入手困難で、当時は千円程度でしたが、今はプレミア価格が付いています。もし、どこかの古本屋なので見つけた際にはチラッと中を見てください。クセの強いイラストに驚くことでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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