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令和6年度製図試験が終わっての感想(その2)

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こんにちは

記述研究所はnoteに活動の場所を移しましたので、こちらのブログはほとんど更新していませんでした。せっかくなので、こちらのブログではテイストを変えて、ざっくばらんに思ったことを書こうと思います。

もち

前回の記事はこちら

今年の試験「大学」でした。今回は「計画の要点等」の話です。

令和6年製図試験「計画の要点等」概要
  1. 建物の機能構成、配置・動線計画など
    ①建築物の教材化
    ②セキュリティ
    ③多様性とユニバーサルデザイン
    ④交流の場
  2. 免震構造のクリアランス、安全性
  3. 講堂の天井等落下防止対策
  4. 帰宅困難者用の設備
  5. 屋上の機器配置計画

サプライズは無かったかな

事前の課題発表にあったように、地震対策がよく出題されました。免震、特定天井、帰宅困難者対策などが出題されました。

特定天井以外は初出題ですが、課題発表から予想しやすい問題なので対策はできていたようです。しかし、免震構造のクリアランスは詳しい部分を聞かれると説明は難しいので、完璧に答えることができた受験生は意外と少なかったのかもしれません。

もち

おれが走るところは、犬走り

帰宅困難者の対策といえば、どのようなものが考えられるでしょう?

受水槽の容量が72時間程度の一時滞在を考慮するとあったので、これがわかりやすいヒントだと思います。

ミド

サービス問題かも?

地震発生後に受水槽以降の配管が破断すると、漏水して受水槽の水がなくなってしまいます。地震発生後すぐに水を止めて受水槽の貯留水を保全するため、緊急遮断弁を設置したことを解答すればいいでしょう。

屋上の機器配置は、昨年度の問題と全く同じ問題でした。同じ問題が続けて出題される場合は稀にありますが、大体は受験生の出来が悪かった時が多いです。

昨年、この問題が出題された時には、「はと小屋」でざわつきました。設備関係以外の人にとっては初めて聞く用語だったかもしれません。

もち

誰がはと飼ってるの?

はと小屋は設備配管や電線管などを屋上に通過させるための設備配管取り出し口です。流石に昨年話題になったので、皆さん対策済みだったようです。

屋上は空調設備、電気設備、はと小屋、太陽光発電、緑化などが計画されます。

今年の目玉は、教材化ですね。最初にこの問題に出くわすと、調子を崩しそうです。

もち

教材化ってなに?

建築物を勉強に使えってことですよね。たとえば、透けてるエレベーターは構造がイメージしやすいですね。

天井の仕上げをしないと配管や機器が見えるようになり、設備のイメージがしやすくなります。

免震構造を採用しているので、教材にすることができます。

実際、免震装置を見ようとすると、基礎部分に入れるようにしなくてはなりません。免震ピットではなく、管理用階段を地下に向けて用意し、各部に干渉しないように浮かせた状態にしなくてはなりません。

授業の中で免震装置を見るようにするよりは、もっと簡単に人通りが多い場所=エントランスホールに免震装置の模型や動画を展示して教材化する方が簡単にできそうです。

もち

展示ってありなん?

今年の記述はこんな感じです。

  • 過去に出題されたものが多い
  • 教材化はヒラメキで乗り切ろう
  • 前年に正答率が低かった問題は繰り返す

今日はここまで

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この記事を書いた人

一級建築士製図試験の「計画の要点等」に特化して研究する[一級建築士記述研究所]の研究員です。隙間時間を使った製図勉強ができる記事を提供しています。

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