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【一級建築士製図試験】計画の要点等 ゾーニング

2021年3月8日

「計画の要点等」の計画分野では、近年ゾーニングについての出題が増えています。

今回はゾーニングについてまとめます。

キーワード

ゾーニング 利用者部門 管理部門 動線交錯 履き替え

問題

ゾーニング計画について工夫したことを記述する。

上下足の履き替えに配慮した各部門のゾーニングについて工夫したことを記述する。

解説

ゾーニングとは、類似の性格を持つ空間をまとめて計画することです。

過去の出題例

平成26年「道の駅」

ゾーニング計画についての工夫

平成26年「道の駅」(沖縄県)

各部門の構成と配置についての工夫

※ 平成26年度は台風の影響により、沖縄県の試験は別日に実施されています。

平成30年「スポーツ施設」

靴の履き替え等を考慮した、各部門のゾーニング及び動線計画

令和元年「美術館分館」(10月13日実施)

「展示関連諸室」と「アトリエ関連諸室」のゾーニング

※ 令和元年は台風の影響により、一部地域で12月8日に再試験が実施されています。

利用者部門と管理部門

製図試験においては、とりわけ、利用者部門管理部門を明確に分け、動線交錯がないように配慮しなくてはなりません。

利用者部門内のゾーニング

階別での配置

異なる用途の部門を階を分けて配置することで、利用者にとってわかりやすくします。

同一階での配置

異な用途の部門を同一階に収める場合には、EVホールを基点に振り分けることで、部門の違いが分かりやすくなります。

解答例

管理部門は建物西側に、利用者部門を東側にまとめることで明確に分離し、利用者がわかりやすい施設となるようにした。

図書館部門は1階に配置し 誰もが気軽に利用しやすいように配慮した。また、生涯学習部門は2階にまとめて配置することで、利用者にとってわかりやすいように配慮した。

運動部門は上足で利用することから、2階及び3階にまとめて計画し、下足利用部門と明確に区分することで靴の履き替えに配慮した。

まとめ

ゾーニングの基本は、利用者部門と管理部門を明確に分離させることです。動線の交錯についても配慮しましょう。

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