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【番外編】製図試験を振り返って②(2年目編)

2022年9月17日

当ブログに参加しているミド2です。私は令和元年度の製図試験で合格しましたが、過去、2回、不合格となっています。

番外編として、製図試験の経験を振り返って、当時、ミスしたことや苦労したこと、不安に思ったこと等を記事にまとめます。今回は前回の記事に続き2年目編になります。

2年目(通信講座を受講する)

1年目の反省を活かして過去問を勉強することにしましたが、今年落ちてもまだ来年があるとの油断から、あまり勉強に身が入りませんでした。

5月のGW明け頃から、昨年度の資格学校資料の見直しをはじめました。久しぶりに図面を描こうとしましたが、描き方を忘れて描けなかったので、トイレ、階段、断面図等のパーツの練習をしました。

6月頃から本格的に勉強を開始し、週に1問程度のエスキスを解き、図面は2週間に1枚程度描いていました。

課題発表後は資格学校には通わず、有料の通信講座を受講することにしました。通信講座では添削を受けることも可能でしたが、面倒だったため課題を取り寄せのみにしました。

勉強を進めてみたところ、初年度の経験があったため、通信講座の課題を解いてわからないことをネットで調べるだけで、十分に課題に対する理解を深めることができました。

また、通信講座では課題に対する先生の解説をネットで視聴することが可能でした。他の受講生の描いた図面についての問題点や対処方法を動画で確認することができました。自分のペースで空いた時間に勉強することができたため、非常に助かりました。また、資格学校に通ったときよりも他の受講生の図面をしっかり見ることができたのが良かったです。

課題発表後から試験当日までの期間は、課題を何度も解くように心がけ、週に3問程度エスキスし、そのうち1枚については図面を描くようにしていました。記述については解答例を見てキーワードを暗記して覚えるようにしていました。文章を書くことはあまりしませんでした。

2年目(試験当日)

設計課題は「健康づくりのためのスポーツ施設」でした。エスキスは2時間でまとめられましたが、勉強不足のせいで図面と記述に時間がかかり、終了時間ギリギリまで図面を描くことになってしまいました。

試験会場から帰る道中で、見直しの時間を確保できなかったため、たくさんミスをしたことに気づき、肩を落としてとぼとぼ帰ったのを覚えています。

具体的には以下のミスをやらかしました。

  • 作図の途中で一階機械室の床面積が不足していることに気づき、外壁を1m外側にずらしたが、2階と3階の外壁をずらすのを忘れた。(壁の位置がずれるという致命的ミス!)
  • 機械室の床面積を修正後、床面積と建築面積の計算を修正するのを忘れてしまった。床面積、建築面積とも計算ミスとなった。
  • 南側に延焼ラインを記入し、開口部をすべて防火設備とした。(道路の向かい側が公園であったため、延焼ラインはありませんでした)
  • 建物の主出入口を南側の歩行者専用道路のみに計画。西側の桜並木、北側の駐車・駐輪場から主出入口までの利用者の動線が長くなってしまった。(歩行者専用道路をメイン通路と勘違いしてしまいました)
  • 記述については、キーワードは思い浮かぶものの、いざ文章を書こうとすると手が止まってしまい、時間がかかった。(1時間20分ぐらいかかった気がします)結果、十分な見直し時間をとれず、ミスを多発する結果となってしまった。

結果、初年度よりもランクを落としてランクⅢで不合格となりました。

まとめ(2年目の反省と考察)

2年目、通信講座を受講した経験についての反省、考察です。

  • 2年目は初年の経験があったため通信講座を受講することにした。通信講座は自分のペースで勉強することができ、資格学校に通ったときよりも他の受講生の図面をしっかりみることができたため、非常に有意義であった。(しかも、資格学校よりもかなり割安でした!)
  • ただし、通信講座(短期コース)では図面の描き方等の初歩的な説明はなかったため、初年度は図面の描き方を教えてもらうために資格学校に通うのもありかも。
  • ミスを多発したにもかかわらずランクⅢであった。致命的な法令違反がなければランクⅣにならないのかも。
  • エスキスばかり解いていたため、作図スピードが落ちたまま本番の試験に臨むことになってしまった。作図スピードを落とさないように、毎週もっと図面を描くべきであった。
  • 記述については、解答文を暗記するだけではなく、実際に問題を解いて文章を書くことが必要だと痛感しました。

ここまで記事に目を通していただき、ありがとうございました。3年目編については次回の記事に続きます。

1年目の記事はこちらです。

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