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【一級建築士製図試験】計画の要点等 照明設備

2020年5月9日

「計画の要点等」の設備分野において、最近は出題されていませんが、照明設備に関して問われることがあります。

今回は、照明設備についてまとめます。

キーワード

全般照明 局部証明 タスクアンビエント照明

問題

(事務室、図書室、展示室)の照明計画について配慮したことを記述する。

解説

照明計画では、室の用途や作業内容によって、適切な器具配置や照度設定を行う必要があります。

過去の出題例

照明設備についての問題は、過去に2度出題されています。出題されたのは、照度器具配置等の照明計画についての問題です。

平成21年「貸事務所ビル」

貸事務室の照明計画(照度、配置等)

平成22年「美術館」

展示室の照明計画

全般照明と局部照明

照明には室内を均一に照らす全般照明と、作業を行う部分を必要に応じて照らす局部照明があります。

また、全般照明と居部照明を併用する方式をタスクアビエント照明といいます。全般照明の照度を低く設定することにより、省エネルギー効果を得ることができます。

器具の配置

全般照明は、均一な照度を確保できるように、天井面にできるだけ等間隔で器具を配置します。

間接照明や光天井により発光面を大きくし配光分布をよくすることで、均一な照度を確保する方法もあります。

局部照明は、照射対象に応じて器具を配置します。美術館のスポットライトや図書閲覧席のスタンド照明があります。

推奨照度

照度については、建築物の用途と室によりJISで推奨照度が定められています。出題が想定されるものを示します。(JIS Z 9110から抜粋)

事務所

事務室…500~1000 lx  会議室…300~750 lx

学校

教室、体育館…200~500 lx  図書閲覧室…300~750 lx

美術館

展示室(日本画)…150~300 lx  展示室(洋画)…300~750 lx

照明制御

照明器具を自動で点灯・消灯、照度を調整したりすることで、省エネルギー性に配慮しますを。制御方法には、以下のようなものがあります。

タイマー制御

日の入り時刻、就業時間、営業時間、休日などをあらかじめセットし照明を点滅させます。一般的な事務室店舗などに利用します。

人感センサー制御

トイレ更衣室などの常に人が存在するわけではない部屋にて、照明の消し忘れを防止します。

人の往来が少ない廊下において、人がいない際に減光します。

照度センサー制御

一般的な居室において、照度センサーを用いて部屋の明るさを一定にします。ランプ交換時の初期照度を補正します。外光を検知し、調光します。

解答例

事務室の照明は、LED照明を等間隔に配置することで、均一な照度が確保できるように配慮した。照度についてはJIS基準に準じ、750lxの明るさを確保することで、良好な作業環境となるように考慮した。

図書室の照明には、全般照明と局部照明を併用するタスクアビエント照明を採用することで、省エネルギーに配慮した。全般照明はLEDダウンライトを均等に配置し、均一な照度を確保できるように考慮した。局部照明は閲覧席にスタンド照明を配置し、読書に十分な明るさを確保した。

展示室の全般照明は、LEDダウンライトを等間隔に配置することで、均一な照度を確保した。局所照明には、ライティングレールにスポットライトを設置することで、多様な展示形態に対応できるように配慮した。

まとめ

照明設備については、設計テーマに応じて照明計画を想定しておき、記述できるようにしておきましょう。

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