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皆さんからの質問を募集します。12月1日の記事を参照ください。

一級建築士製図初受験 独学?学校? 作図、エスキス、記述どれから手をつける?

こんばんは、もちです。この記事では、今年初めて製図試験を受ける方へ、勉強をはじめる前に注意してほしいことを自分の失敗を踏まえてお伝えします。これから勉強を始めるにあたり少しでも参考になれば幸いです。

教材で迷う時間はない

一級建築士試験の「設計製図の試験」は、資格試験のなかでも独学で合格することが難しい試験ですので、資格学校に通うか悩みどころだと思います。

学科試験から資格学校を利用している人は、迷わないと思いますが、学科独学の人は、選択肢がたくさんあり迷うと思います。しかも、「学科が独学でいけたから製図も独学で」なんて考えてしまうのではないでしょうか。独学では絶対合格できないということはありませんが、難易度は高いです。

自分は、学科独学だったので、製図の勉強を始めるに当たりいろいろと迷いました。ネットで調べると、様々な学校や通信教材が出てきますし、ブログ等でも過去の合格者たちが情報発信しています。「やはり大手か、いや、一回独学でいってみるか」と考えているうちに、7月が終わっていました。

結局、大手資格学校に通ったのですが、あえなく不合格でした。初受験では、7月下旬の学科試験終了後から10月中旬までの3か月弱で準備しなければならないので、ただでさえ時間がありません。1日でも早く勉強を始めることが重要です。具体的には、とにかく作図の練習を始めなければなりません。

ポイント

学校や教材を決めて、1日でも早く作図の練習を始める

まずは作図

製図試験でやることは、「作図」、「エスキス」、「記述」です。それぞれ簡単に説明します。

  • 作図・・・A2用紙に3平面図、断面図、面積表を記入します。
  • エスキス・・・課題文から条件を読み取り、図面の下書きをします。
  • 記述・・・計画した建物について、工夫したこと等を記述します。

このように製図試験の勉強は、「作図」、「エスキス」、「記述」とやることが多くて、初受験では、とても10月にできるようになるとは思えません。実際、ほとんどの人がギリギリ間に合うような感じだと思います。

初受験での勉強の時間配分はこんな感じがおすすめです。

勉強時間配分

作図

製図試験では、まずは完成させなければ採点すらしてもらえません。ですから、まずは作図をやります。工夫して取り組めば、8月中に3時間程度で書けるようになります。そのあとは、身につけた作図スピードが落ちないように、適度に練習するようにしましょう。

自分の場合は、8月末には何とか3時間以内に作図できるようになっていました。しかし、9月に入りエスキスの練習に力を入れすぎて、作図の練習をおろそかにしていました。すると、9月末ごろには作図力が落ちており、試験直前期にあわてて作図練習に時間を使うことになりました。

エスキス

8月中、エスキスが思うようにできなくても気にしなくて大丈夫です。9月から力を入れれば、何とかまとめることはできるようになります。最近の傾向として、エスキスはなかなか複雑ですが、致命的なミスさえなければ、きれいなプランでなくても合格は可能でしょう。

エスキスの勉強をすすめるにあたり重要なのは、情報に惑わされないということです。エスキスに関しては、本当にいろんなことを言う人がいて、惑わされることが多いです。しかし、こればかりは絶対的に正しいやり方はありません。結局、そのやり方がその人に合うかどうかです。

自分が信じたやり方を、ぶれずにやり切って定着させた人が合格できます。例えば、学校に通っていながらネットの情報を中途半端に取り入れるのはやめましょう。まずは、自分が選んだ学校や教材を信じてやり切ってみることをお勧めします。

自分の場合は、9月から本格的にエスキスの勉強をはじめて、それなりにまとめられるようになりました。しかし、学校のテキストをしっかり読まずに、ネットで得た知識で自己流のエスキスをやっていました。すると、本番では自分の知らないパターンが出て、あせってしまいました。

あとからテキストを見返すと、自分が知らなかったことは基本手順の中に書いてありました。なんだかんだ、テキストに書いてある内容は押さえておいた方がよいです。

記述

記述については、少しでいいのでできるだけ早めに始めた方がよいです。直前にやればいいと思っていると、意外と量が多くて間に合いません。初受験で記述までしっかり対策できている人は、ほとんどいないと思います。

しかし初受験だと、序盤に記述対策をしようとしても材料がありません。毎週、学校でもらう課題がたまってきてようやく対策らしいことができます。ここが初受験の弱いところで、これでは手遅れなのです。製図試験勉強のスタート時から、すこしでも記述対策をしていれば、9月末ごろには大きなアドバンテージになるはずです。

自分の場合も、作図とエスキスの目途が立ってから、ようやく記述に手をつけられるようになりました。まわりの初受験生も同じような感じでした。結局、最後のほうに詰め込んで試験に臨んだので、出来はいまいちでした。

ポイント

作図…完成させないとはじまらないので、最初は作図に集中する。

エスキス…あれこれ手を出さずに、信じた道を進む。

記述…ほんの少しでいいので、早めにやっておく。

記述の攻略

作図、エスキスは学校や市販の教材で詳しく解説されていますが、記述について書いてあるものは少ないです。記述対策はどうすればいいのでしょうか。ここでは、記述をどう攻略するかをお伝えします。

どんな問題?

記述問題(計画の要点等)では、計画、構造、設備、環境負荷低減の4分野から自分のプランに対する質問が10問程度が出題されます。1問につき100字程度は書かないといけませんので、普段、字を書きなれていない人は結構大変です。また、簡単なイメージ図が要求される問題もあります。

各分野の問題は、次のようなものです。

計画

「展示部門」と「アトリエ部門」のゾーニングについて考慮したこと。

記述例

展示部門を1,2階、アトリエ部門を3階にまとめて配置し、利用者にとって分かりやすいように計画した。

構造

建築物の構造種別、架構形式、スパン割りについて考慮したこと。

記述例

多くの人が利用する施設であるため、構造種別は耐震性、耐火性に優れる鉄筋コンクリート造、架構形式は靭性が高いラーメン架構を採用した。

柱1本あたりの負担面積が過大にならないように、6m~8mのスパンで架構を計画した。

設備

多目的展示室の空調吹出し口について考慮したこと。

記述例

天井面にバランスよく吹出し口を設置することにより、室全体を均一に空調できるように計画した。

吸込口を壁面下部に設け、ショートサーキットの防止を図った。

環境負荷低減

吹抜けに自然採光を取り入れるために考慮したこと。

記述例

吹抜け上部の天井面にトップライトを設け、エントランスホール及び吹抜け周囲の共用部に、自然採光を確保できるようにした。

2,3階の廊下を、吹抜けに面した回廊型とすることにより、トップライトからの自然採光を取り入れた明るい空間となるようにした。

どう勉強する?

記述問題では、ある程度お決まりの内容を記述すればよいので、勉強方法は基本、暗記です。とにかく、くり返し問題形式で覚えることが効果的です。読んでいるだけだと、実際に問題を解くと意外とかけないものです。ぜひ、テスト形式を採用することをおすすめします。

前にも書きましたが、記述に関しては序盤は材料がそろわず勉強しにくいです。早めに始めるには過去問等をお手に入れる必要があります。学校によっては、記述のテキストがあるので、それをやってもよいでしょう。

イメージ図は間違いなく出題されますので、過去に出ているものは練習しておきましょう。下図のようなレベルで問題ありません。

イメージ図例 吹抜けへの採光

もう一つ、重要なことは、絶対に記述欄を埋められるように、広く浅く知識を網羅しておくことです。令和元年の試験では、イメージ図についても「必ず記入のこと」と注意書きがありました。解答欄を埋められなければ、即、ランク4と考えた方がよいです。

ポイント

テスト形式で暗記する。

勉強材料を早くそろえる。

空欄にしないよう、広く浅く網羅する。

まとめ

今年、初めて製図試験を受ける方に向けて、勉強をはじめる前にお伝えしたいことを書きました。

まずは、勉強のスタートを早くするということです。迷っている時間はありません。

次に、勉強のスケジュールとして、まずは作図、それからエスキス、記述はできれば最初から少しずつやっておいたほうがよいです。記述の攻略は、基本は暗記あるのみです。

作図、エスキスはみんながやるので、致命的はミスをしない限りあまり差が付きません。記述はしっかり対策できている人が、初受験では特に少ないので、差が付きやすいです。

また、コスパよく点数を挙げられるのは記述です。作図時間を3時間からさらに縮めることは大変です。エスキスでよりよいプランが作れるようになっても、一定以上の出来であれば差はつかないでしょう。しかし、記述なら一つ記述例を覚えただけでも、点数に直結します。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。早めに記述対策を始めてみようと思った方は、隙間時間に当サイトを読んでみてはいかがでしょうか。きっとお役に立てると思います。

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