応用ドリル(計画⑤)「バリアフリー、セキュリティ」

今年の課題「高齢者介護施設」で出題が想定される内容に重点的に取り組みます。
最初の4週間は、「計画」「設備」「環境負荷低減」「構造」の順で、頻出項目を中心に基礎的な問題を出題します。
本日のテーマは、「バリアフリー、セキュリティ」です。
個室のバリアフリー
高齢者介護施設の計画において、「老人ホーム部門個室のバリアフリーについて考慮したこと」は?
記述例
車椅子使用者が出入りしやすいようにした。
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利用者の利便性、安全性に配慮した。
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車椅子使用者に配慮した。
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解説
車椅子で個室に出入りすることを想定し、出入口の幅を広くする必要があります。また、トイレや洗面台も車椅子仕様とすることが考えられます。


①幅が広く段差のない引き戸で出入口を計画し、車椅子使用者が出入りしやすいようにした。
②トイレに手すりを設け、利用者の利便性、安全性に配慮した。
③洗面台の下にスペースを設け、車椅子使用者に配慮した。
※理由、計画内容
高齢者が生活する個室のバリアフリーについては、様々な対策が考えられます。以下にその他の例をあげます。
- 車椅子の転回スペースを確保する
- 段差をなくすため、水回りのスラブを20cm程度下げる(シャワー室等がある場合)
- 洗面台、コンセント等の高さを車椅子仕様とする
共用部分のバリアフリー
高齢者介護施設の計画において、「館内のバリアフリーについて考慮したこと」は?
記述例
車椅子使用者同士がすれ違いやすいようにした。
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高齢者や車椅子使用者が安全に利用できるようにした。
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解説
車椅子でのすれ違いには廊下幅が有効1.8m必要です。自分の図面との整合に注意して記述しましょう。


①廊下をゆとりある広さで計画し、車椅子使用者同士がすれ違いやすいようにした。
②館内の廊下は段差のない計画とし、高齢者や車椅子使用者が安全に利用できるようにした。
※理由、計画内容
このほか、壁と床は、色の濃さや明るさを変えて、境目を分かりやすくする、視覚的なユニバーサルデザインについても記述できます。
セキュリティ
次のプラン例で、「セキュリティについて考慮したこと」は?


記述例
利用者の入退館および安全管理がしやすいようにした。
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解説
受付カウンターから出入口やEVが見えることで、部外者の侵入を防ぐほか、利用者が単独で施設外に出て行ってしまうことを防止します。また、利用者の施設出入やEV乗降の安全管理もしやすい計画と言えます。


受付カウンターから出入口やEVが見えるように計画し、利用者の入退館および安全管理がしやすいようにした。
※理由、計画内容
本日のドリルはここまでです。
明日と明後日は、今週のドリルを復習する小テストをお送りします。
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