応用ドリル(計画③)「アプローチ計画」

今年の課題「高齢者介護施設」で出題が想定される内容に重点的に取り組みます。
最初の4週間は、「計画」「設備」「環境負荷低減」「構造」の順で、頻出項目を中心に基礎的な問題を出題します。
本日のテーマは、「アプローチ計画」建物への主出入口の配置やアプローチ、車寄せ等の計画に関する記述です。
アプローチ計画
次のプラン例で、「アプローチ計画について考慮したこと」は?


記述例
利用者にとって分かりやすく入場しやすいように計画した。
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歩行者の安全に配慮した。
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解説
建築物へのアプローチについては、基本的には敷地間口が広く幅員が広い道路側に主出入口を計画します。理由としては、視認性が高くなり利用者にとって分かりやすいことが記述できます。
また、敷地へのアプローチに関して、歩車分離による安全への配慮について記述できます。


①敷地間口が広い北側道路に面して主出入口を配置し、利用者にとって分かりやすく入場しやすいように計画した。
②敷地出入口を明確に歩車分離し、歩行者の安全に配慮した。
※理由、計画内容
利用者動線と管理動線の分離
次のプラン例で、「利用者とスタッフの動線について考慮したこと」は?


記述例
利用者とスタッフのアプローチ動線が交差しないように計画した。
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解説
建築物へのアプローチについても、利用者と管理者の動線が交差しないようにする必要があります。よくあるパターンとして、例のように2面道路を利用して動線分離する方法があります。


利用者出入口を北側、スタッフ通用口を西側に配置し、利用者とスタッフのアプローチ動線が交差しないように計画した。
※理由、計画内容
駐車場と車寄せの計画
次のプラン例で、「駐車場・車寄せの計画について考慮したこと」は?


記述例
歩行者が安全に出入りできるように計画した。
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車いすでの移動距離が短くなるように計画した。
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分かりやすく安全に利用できるようにした。
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利用者が乗り降りする際の利便性に配慮した。
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解説
「高齢者介護施設」では、車寄せの計画が要求される可能性があります。また、車いす使用者用駐車場の計画にも配慮する必要があります。
駐車場・車寄せは主出入口の近くに配置するため、歩車分離し歩行者の安全に配慮することを記述します。同時に、車いす使用者用駐車場と主出入口の近接配置も記述できます。
例では基本的な形状の車寄せを示します。通常、一歩通行で計画し、事故が起こらないように計画します。また、屋根を設けることにより、利便性を高めています。


①駐車場・車寄せを歩行者通路と明確に区分し、歩行者が安全に出入りできるように計画した。
②車いす使用者用駐車場を主出入口近くに配置し、車いすでの移動距離が短くなるように計画した。
③車寄せの通行を東側入口から西側出口への一方通行で計画し、分かりやすく安全に利用できるようにした。
④車寄せ部分に屋根を設け、利用者が乗り降りする際の利便性に配慮した。
※理由、計画内容
本日のドリルはここまでです。
明日は、応用ドリル(計画④)「ゾーニング、吹抜けの計画」です。
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