応用ドリル(計画②)「室配置と動線計画その2」

今年の課題「高齢者介護施設」で出題が想定される内容に重点的に取り組みます。
最初の4週間は、「計画」「設備」「環境負荷低減」「構造」の順で、頻出項目を中心に基礎的な問題を出題します。
本日のテーマは、「室配置と動線計画その2」動線分離や避難動線についての記述です。
利用者動線と管理動線の分離
次のプラン例で、「利用者とスタッフの動線について考慮したこと」は?


記述例
利用者とスタッフの動線が交差しないように計画した。
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利用者部門を通らずに食材の搬入等が行えるようにした。
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解説
プラン例は、デイサービス施設の1階を想定しています。デイルームで食事もするため、厨房が併設されています。
プランニングの基本として、利用者と管理者の動線が交差しないように計画します。管理部門は管理コアを設置した方にまとめますので、まずはこのことを記述します。
また、管理部門に計画する室として、厨房や設備機械室等がありますが、これらへの動線についても記述することができます。今回は厨房を管理部門側に設け、利用者とスタッフの動線交差を防いでいます。


①管理部門を西側にまとめて配置することにより、利用者とスタッフの動線が交差しないように計画した。
②通用口から厨房への動線を管理部門内に確保し、利用者部門を通らずに食材の搬入等が行えるようにした。
※理由、計画内容
避難計画1
次のプラン例で、「避難経路について考慮したこと」は?


記述例
歩行距離及び重複距離が適正となるように計画した。
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災害時に利用者が安全に避難できるようにした。
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階段での避難が困難な利用者が素早く避難できるようにした。
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解説
避難計画については、建築基準法に適合した図面でないとランクⅣになってしまいます。まずは、歩行距離について記述します。
歩行距離以外の記述としては、利用者が安全に避難するために考慮したことを記述します。今回は、廊下形状と滑り台の設置について記述しています。今年の課題は「高齢者介護施設」であるため、避難器具として、滑り台を設置することが考えられます。


①2つの直通階段をバランスよく配置し、歩行距離及び重複距離が適正となるように計画した。
②障害物がなく見通しのよい廊下とし、災害時に利用者が安全に避難できるようにした。
③避難用滑り台を東西に設置し、階段での避難が困難な利用者が素早く避難できるようにした。
※理由、計画内容
避難計画2
次のプラン例で、「バリアフリーに配慮した避難経路について考慮したこと」は?


記述例
災害時に利用者が安全に避難できるようにした。
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車椅子使用者が安全に救助を待つことができるように計画した。
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解説
今年の課題「高齢者介護施設」を意識し、バリアフリーに配慮した避難計画についての記述例をあげています。これらの記述は、自分の図面との整合に注意しましょう。


①ゆとりある幅員で段差のない廊下とし、災害時に利用者が安全に避難できるようにした。
②階段やバルコニーに一時退避スペースを設け、車椅子使用者が安全に救助を待つことができるように計画した。
※理由、計画内容
本日のドリルはここまでです。
明日は、応用ドリル(計画③)「アプローチ計画」です。建物への主出入口の配置やアプローチ、車寄せ等の計画に関する記述を確認します。
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