応用ドリル(計画①)「室配置と動線計画その1」

本日から、今年の製図課題に対応した問題で構成する応用ドリルをお送りします。
今年の課題「高齢者介護施設」で出題が想定される内容に重点的に取り組みます。
最初の4週間は、「計画」「設備」「環境負荷低減」「構造」の順で、頻出項目を中心に基礎的な問題を出題します。
本日のテーマは、「室配置と動線計画」です。この内容は、計画の記述問題で過去最も出題されています。
エントランスホールの配置と動線
次のプラン例で、「エントランスホールの配置と動線計画について考慮したこと」は?


記述例
利用者が施設内の各所にアクセスしやすいように計画した。
※タップして続きを表示
解説
プラン例は、デイサービス施設の1階を想定しています。
エントランスホールの配置についての記述は、平成27年「デイサービス付き高齢者向け集合住宅」で出題されました。
どのような施設でも、エントランスホールは主に建物中央に配置し、1階の室やスペース、EVホールに面して計画されます。理由としては、利用者にとって分かりやすく便利な計画とするためです。
計画分野の記述では、「理由(なぜ)、この計画内容としたか)」を意識することが重要です。
今回のプラン例では、デイルーム、カフェ及びEVホールという多くの利用者が使う主要な室等に面した位置にエントランスホールが配置されています。よって、利用者にとって分かりやすい計画と言えます。


デイルーム、カフェ及びEVホールに面して配置し、利用者が施設内の各所にアクセスしやすいように計画した。
※理由、計画内容
共用部門の室の配置
次のプラン例で、「デイルームの配置について考慮したこと」は?


記述例
日照を確保するほか、利用者が良好な景観を楽しめるように計画した。
※タップして続きを表示
利用者にとって分かりやすく利用しやすいようにした。
※タップして続きを表示
解説
デイサービス施設では、共用部門に機能訓練や食事を行うスペース(デイルーム等)が設けられていることが多いです。これらのスペースには快適な環境が求められます。
プラン例では、デイルームを南側の公園に面して配置していますので、景観を楽しめる快適な環境と言えます。また、エントランスホールに面して配置されており、利便性にも優れいています。


①デイルームを南側に配置し、日照を確保するほか、利用者が良好な景観を楽しめるように計画した。
②デイルームをエントランスホールに面して配置し、利用者にとって分かりやすく利用しやすいようにした。
※理由、計画内容
個室の配置
次のプラン例で、「老人ホーム部門個室の配置について考慮したこと」は?
記述例


日照を確保するとともに、公園の景観を取り入れた快適な空間となるように計画した。
※タップして続きを表示
解説
今年の課題発表では、居住施設という内容がありました。想定されるのは、老人ホーム等の個室です。
個室は明るい空間とすることが求められます。また、景色がよい方向に配置し、快適な空間とすることも多いです。プラン例では、個室を南側に配置し日照を確保し、公園も見えるようにしているので、快適な計画と言えます。


個室をすべて南側に配置し、日照を確保するとともに、公園の景観を取り入れた快適な空間となるように計画した。
※理由、計画内容
本日のドリルはここまでです。
明日は、応用ドリル(計画②)「室配置と動線計画その2」です。利用者とスタッフの動線分離、避難動線についての記述です。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません