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応用ドリル(環境④)「アクティブデザイン1」

2022年9月17日

今年の課題「高齢者介護施設」で出題が想定される内容に重点的に取り組みます。

8月3日~8月30日の4週間は、「計画」「設備」「環境負荷低減」「構造」の順で、頻出項目を中心に基礎的な問題を出題します。

今日と明日のテーマは、「アクティブデザイン」関連です。アクティブデザインとは、設備を用いた手法で環境負荷低減を図るものです。

電気エネルギ削減

環境負荷低減のための設備的手法として、「電気エネルギーの削減方法」は?

記述例

照明電力の削減に配慮した。

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日中の照明使用時間を減らし、省電力を図った。

※タップして続きを表示

消し忘れによる照明電力消費をなくせるように計画した。

※タップして続きを表示

余計な照明電力を使わないように計画した。

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変電時の損失を低減し、省エネルギーとなるようにした。

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解説

①LEDランプは従来の蛍光灯と比べて消費電力が少ないので、照明電力の削減につながります。

記述例

照明器具にLEDランプを採用し、照明電力の削減に配慮した。

理由計画内容

②自然採光を入る室において、明るさ検知制御を採用します。十分に採光があるときには、明るさを検知して、照明を消したり、暗くしたりします。これにより、消費電力を削減できます。

記述例

照明器具に明るさ検知制御を採用し、日中の照明使用時間を減らし、省電力を図った。

理由計画内容

③人感センサーを用いて、在室時のみ自動点灯するようにします。

記述例

使用頻度が少ない室やスペースの照明を人感センサー制御とすることで、消し忘れによる照明電力消費をなくせるように計画した。

理由計画内容

④タイマーにより照明の入り切りを行うことで、使用していない室の照明がつけっぱなしになることを防ぎます。

記述例

照明器具にタイムスケジュール制御を採用し余計な照明電力を使わないように計画した。

理由計画内容

⑤受変電設備では、高電圧で電気を受け取っており、そのままでは使えないので、普段使う電圧に変換して建物内各所に送っています。電圧を変換する装置では、損失が発生するので、効率がよい機器を使うことにより、損失を抑えて省エネルギーとなります。

記述例

受変電設備に効率の良い変圧器を設置することにより変電時の損失を低減し、省エネルギーとなるようにした。

理由計画内容

空調エネルギー削減

環境負荷低減のための設備的手法として、「空調エネルギーの削減方法」は?

記述例

空調エネルギー削減に配慮した。

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夜間に冷たい空気を室内に取り入れることで、冷房負荷を低減できるように計画した。

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室内外の環境に応じて最適な換気制御をすることで、空調負荷を低減し、省エネルギーとなるように計画した。

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地中熱により温度調節された外気を室内に取り入れることで、空調負荷を低減した。

※タップして続きを表示

地中熱を利用して効率よく熱交換することで、空調エネルギーを削減できるように計画した。

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解説

①空冷ヒートポンプパッケージ空調機等を高効率な機種とすることで、空調エネルギーを削減できます。

記述例

高効率な空調機器を採用し空調エネルギー削減に配慮した。

理由計画内容

②ナイトパージは冷房時期の夜間に、冷たい外気を室内に取り入れることにより、室温を下げておき、朝、冷房起動時の負荷を低減することができます。

記述例

ナイトパージシステムを採用し、夜間に冷たい空気を室内に取り入れることで、冷房負荷を低減できるように計画した。

理由計画内容

③通常の換気設備では、一定の換気量で運転するので、外気負荷が大きくなります。換気量を自動制御する換気設備を設置し、最低限の換気量に制御することで、空調負荷を低減します。

記述例

高機能換気システムを採用し、室内外の環境に応じて最適な換気制御をすることで、空調負荷を低減し、省エネルギーとなるように計画した。

理由計画内容

④地中の温度は年間を通してほぼ一定に保たれており、夏は地上より低く、冬は地上より暖かくなります。この性質により、地中配管を通った外気は、夏は冷やされ、冬は温められて導入されます。

アースチューブイメージ図
記述例

アースチューブを設置し、地中熱により温度調節された外気を室内に取り入れることで、空調負荷を低減した。

理由計画内容

⑤地中の温度は、夏は地上より冷たく、冬は暖かいので、ヒートポンプの熱交換が効率よく行えます。

地中熱ヒートポンプイメージ図
記述例

地中熱ヒートポンプを採用し、地中熱を利用して効率よく熱交換することで、空調エネルギーを削減できるように計画した。

理由計画内容

本日の記述ドリルはここまでです。

明日は、環境⑤「アクティブデザイン2」です。