応用ドリル(環境②)「自然換気、自然通風」

今年の課題「高齢者介護施設」で出題が想定される内容に重点的に取り組みます。
8月3日~8月30日の4週間は、「計画」「設備」「環境負荷低減」「構造」の順で、頻出項目を中心に基礎的な問題を出題します。
今週の前半は、環境負荷低減分野のパッシブデザインについてです。本日のテーマは、「自然換気、自然通風」です。
開口部の自然換気
次のプラン例で、「自然換気について考慮したこと」は?


記述例
通風経路を確保し、中間期には自然換気による空調負荷低減ができるように計画した。
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解説
平面的な通気経路を確保し、自然換気を行えるようにしている例です。自然換気の環境負荷低減効果である、中間期の空調負荷低ができることを記述するようにしましょう。


外壁面には開口部や換気口を設け、室内間仕切りは通気可能な構造とすることで、通風経路を確保し、中間期には自然換気による空調負荷低減ができるように計画した。
※理由、計画内容
吹抜けの自然換気1
次のプラン例で、「自然換気について考慮したこと」は?


記述例
重力換気を行い、空調負荷を低減できるように計画した。
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解説
トップライトを開閉式とすると、温度差を利用した重力換気が行えます。暖かい空気は上昇するので、建物の上の方から出ていき、冷たい空気が下の方から入ってきます。これらの性質を利用し、自然換気することで、空調負荷が低減できます。


吹抜け上部に開閉式トップライトをを設け、中間期には開放することにより、重力換気を行い、空調負荷を低減できるように計画した。
※理由、計画内容
吹抜けの自然換気2
次のプラン例で、「自然換気について考慮したこと」は?


記述例
自然通風を取り入れ、中間期の空調負荷を低減できるように計画した。
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解説
基準階の計画で、吹抜け上部に開閉式トップライトを設けた例です。この場合も重力換気による中間期の空調負荷低減が期待できます。


吹抜け上部に開閉式トップライトを、また、吹抜け部分の開口部に換気窓を設け、自然通風を取り入れ、中間期の空調負荷を低減できるように計画した。
※理由、計画内容
本日の記述ドリルはここまでです。
明日は、環境③「日射遮蔽」です。
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