【おしらせ】

学科試験勉強方法の経験談を募集しています。詳しくは11月16日の記事を参照してください。

添削室からのお便り③

2020年8月31日

こんにちは、もちです。当研究所ではモニターさんから見せていただいた解答をもとに、受験生の皆さんがどんなところが苦手なのか研究しています。

研究の成果をお伝えするため、お便りを書いています。

今回は以下のモニターさん解答に対して、どんなアドバイスをするかをお伝えします。

設問:次のプランで住居部門のセキュリティについて考慮したことを記述しなさい

プラン
モニターさん解答

外部から住居部門へのアクセスについては、出入口を他の部門から独立して設けることで施設利用者の動線と分離し、セキュリティに配慮した。また、エントランスホールからのアクセスについては、部門間にオートロックドアを設けることで、動線を分離した。

読んでみて、皆さんならどんなアドバイスをするでしょうか?

研究所アドバイスは以下のとおりです。

記述研究所アドバイス

①あなたが書いた計画内容理由の関係を、読み手もすぐに共感できるか想像してみましょう。

セキュリティに配慮した計画の例を整理しておきましょう。

①計画内容に対して、その理由が何なのか、読み手に「そうかな?」と思われないようにしなければいけません。記述後、頭を真っ白にして読み返し、すぐに納得できる文章かどうか確認することが重要です。

②セキュリティに配慮したことを記述するには、セキュリティの引き出しが必要です。いくつか例を知っていれば、自分のプランで当てはまることを見つけて記述できます。

それでは、モニターさん解答を見ていきましょう。

設問:次のプランで住居部門のセキュリティについて考慮したことを記述しなさい

プラン
モニターさん解答

①外部から住居部門へのアクセスについては、出入口を他の部門から独立して設けることで施設利用者の動線と分離し、セキュリティに配慮した。②また、エントランスホールからのアクセスについては、部門間にオートロックドアを設けることで、動線を分離した。

計画内容理由

①の文では、独立して設けた理由としてセキュリティに配慮とありますが、最初読んだとき「そうかな?」と思ってしまいました。

「利用者動線と住居部門動線を分けること」=「セキュリティに配慮」と思えなかったからです。施設のメイン動線と住居部門を別にすることは、住民への利便性を考慮して計画することも考えられます。

計画内容を修正して、読み手が共感できる文章にするか、「利用者動線と住居部門動線を分けること」に対して、納得できる理由を追加する必要があります。

それでは、計画内容を修正してみます。

例えば、このプランでは、住居部門出入口の目の前に管理人室があるので、セキュリティに関係しそうです。「外部からの入退室を監視できる位置に管理人室を計画し、セキュリティに配慮した」のようなことが言えます。

モニターさん解答

①外部から住居部門へのアクセスについては、出入口を他の部門から独立して設けることで施設利用者の動線と分離し、セキュリティに配慮した。②また、エントランスホールからのアクセスについては、部門間にオートロックドアを設けることで、動線を分離した。

計画内容理由

次に②の文では、オートロックドアを設けの結果が動線を分離となっています。①と同様に、計画内容理由に違和感があります。確かにオートロックドアにより、住人のみが通行できるので、動線が分離されセキュリティ向上と考えることはできます。しかし、「動線を分離」だけでは少し説明不足です。

この場合、単純に「オートロックドアを設けセキュリティに配慮した」としてもいいですし、「オートロックドアを設け、住人のみが通行できるようにすることで、セキュリティに配慮した」というように、計画の意図を追加するとより考えが伝わります。

以上を踏まえ、モニターさん解答を修正してみます。

設問: 次のプランで住居部門のセキュリティについて考慮したことを記述しなさい

プラン
修正案

外部からの入退室を監視できる位置に管理人室を計画し、セキュリティに配慮した。また、エントランスホールからのアクセスについては、部門間にオートロックドアを設け、住人のみが通行できるようにすることで、セキュリティに配慮した。

※修正後

モニターさん作成解答

外部から住居部門へのアクセスについては、出入口を他の部門から独立して設けることで施設利用者の動線と分離し、セキュリティに配慮した。また、エントランスホールからのアクセスについては、部門間にオートロックドアを設けることで、動線を分離した。

※修正前

この修正案でも、設計の意図は伝わると思いますが、若干文字数が減ってしまいました。また、2つの文の最後が両方とも「配慮した」となっており、単調な記述になっています。

そこで、さらに手を加えて以下のようにしました。

研究所記述例

外部からの出入口に面して管理人室を計画し、人の出入りを監視し不審者の侵入を防止できるように計画した。また、エントランスホールから住居部門の出入口にオートロックドアを設け住人のみが通行できるようにすることで、セキュリティに配慮した。

管理人室の配置した理由を「不審者の侵入を防止する」と説明しました。より、設計意図が伝わると思います。

また、不審者の侵入防止=セキュリティに配慮しているので、「セキュリティに配慮」という言葉の代わりになります。これで、語尾の言葉が同じになっていることも解消されました。

さらに、2番目の文のはじめを「エントランスホールから住居部門の出入口に」として、より明確にしました。

セキュリティについての記述では、以下のポイントを参考に学習を進めてみてください。①はすべての記述に共通しますのでクセをつけましょう。

ポイント

計画内容理由の関係を、読み手が共感できるか想像してみましょう。

セキュリティに配慮した計画の例を整理しておきましょう。

それでは、次のお便りまでさようなら。

いままでのお便りもご覧ください。