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【一級建築士製図試験】計画の要点等 給水設備

2020年5月9日

「計画の要点等」の設備分野において、最近は減少傾向ではありますが、給排水衛生設備に関して問われることがあります。

今回は給排水衛生設備のうち、給水設備についてまとめます。

キーワード

直結直圧方式 ポンプ直送方式 直結増圧方式 受水槽 6面点検 直送ポンプ 増圧ポンプ

問題

給水設備の設置位置と工夫したことを記述する。

給水設備の災害対策について記述する。

解説

水道直結給水方式

水道本管の水圧をそのまま利用して建物内各室に給水します。2~3階建て程度の建物によく採用されます。また、高層の建物でも低層階を直圧方式とし、中・高層階へは増圧ポンプ方式を採用する場合があります。

メリット

  • 受水槽を経由しないため、水が常に新鮮
  • 停電時でも給水可能
  • 電気代が不要
  • 設備メンテナンスが不要

デメリット

  • 断水時に貯留水が存在しない
  • 本管の圧力低下により水の出が悪くなる

水道直結増圧方式

受水槽を設置せずに、水道本管からの引き込み管に増圧ポンプを直結して給水する方式です。

メリット

  • 受水槽を経由しないため、水が常に新鮮
  • 増圧ポンプの設置のみで省スペース
  • 停電時にもある程度給水可能

デメリット

  • ポンプのメンテナンスが必要
  • 断水時に貯留水が存在しない

ポンプ直送方式

水道本管から引き込んだ水を一旦受水槽に貯め、直送ポンプにより水圧をかけて建物内各室に給水します。回転数制御や台数制御により、水量を調節することができます。

受水槽は管理部門内の設備機械室等に設置し、周囲には6面点検スぺ-スを確保します。設備機械室には外部扉を設け、点検や機器更新に配慮します。

メリット

  • ポンプにより一定水圧で給水可能
  • 災害による断水時に貯留水を使用することができる

デメリット

  • 受水槽とポンプの設置スペースが必要
  • 水が滞留するため汚染リスクがある
  • 受水槽の清掃やポンプの点検が必要

高置水槽方式

水道本管から引き込んだ水を一旦受水槽に貯め、給水ポンプにより高架水槽に揚水し、自然流下で建物内各室に給水します。

メリット

  • 停電時でも貯留水を使用できる
  • 災害による断水時に貯留水を使用することができる

デメリット

  • 受水槽、ポンプ、高架水槽の設置スペースが必要
  • 水が滞留するため汚染リスクがある
  • 受水槽の清掃やポンプの点検が必要

解答例

受水槽直送ポンプは管理部門内の設備機械室に設置し、点検等が行いやすいように配慮した。また、受水槽のまわりには6面点検が可能なスペースを確保し、適切に維持管理が行えるようにした。

1階の給水については直結直圧方式とすることで、停電時でも水を確保できるようにした。

ポンプ直送方式を採用することで、断水の際に受水槽の貯留水を利用できるようにした。

まとめ

給水設備に関する設問は、各方式のメリット・デメリットを覚えておき対応しましょう。

設備分野に関するその他の記事はこちらを参照してください。