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皆さんからの質問を募集します。12月1日の記事を参照ください。

製図試験の「計画の要点等」(記述)とは?

一級建築士製図試験では、A2用紙の図面A3用紙の計画の要点等を提出します。「図面」と「計画の要点等」の点数配分としては、ほぼ同程度の配点割合と言われていますので、どちらも手を抜くことはできません。

作図量の多さやエスキスの複雑さから、記述をないがしろにしてしまうことが多くあります。記述は始めの段階から少しずつ手をつけていくことで確実に力がつき、最終的には合格を勝ち取る武器となり得ます。

このサイトでは、「計画の要点等」に焦点を当てて製図試験対策をお届けしています。今回は今から計画の要点等の勉強をする人に向けて、「そもそも計画の要点等って何?」について説明したいと思います。

計画の要点等とは

計画の要点等とは、製図試験において図面では表せない設計者の考えを補足するものです。図面に表現できない部分の知識を文章で記述し、建築士として必要な知識を保有していることを示します。

建築計画、構造計画、設備計画について問われ、例年、10問程度が出題されます。近年は、文章で説明するだけではなく、イメージ図を用いて補足説明する問題も2・3問出題されます。以前は補足図を用いて説明してもよいこととされ、図は任意でしたが、昨年度からは図を必ず記入することと変わりました。

製図試験の失格要件として、「未完成」がありますが、「図面」だけではなく「計画の要点等」も空白があると未完成とみなされる可能性が高いです。

6時間30分の製図試験ですが、この「計画の要点等」の解答用紙記入には1時間程度を費やすのが平均とされています。

設問内容は?

問われる内容は4分野です。「建築計画」「構造計画」「設備計画」「環境負荷低減」から出題されます。それぞれの分野に特徴があり、勉強の仕方も異なります。

おおまかに各分野の出題傾向と、それに対する勉強の進め方を書きますので参考にしてください。

建築計画

建築計画は「室」や「部門」について、その位置とした理由を問われます。また、人の動きを表す「動線」について、施設利用者側と運営側のそれぞれの動線が分離されている必要があり、このことを考慮した説明を求められることが多くあります。

また、ゾーニングとして部門毎の使い分けや、下足の履き替え、周辺環境との調和などについても問われることがあります。

建築計画は、計画の要点等の中で最も自由度が高く、解答の幅も非常に広くなっている分野です。自分の言葉で書く部分が多いことから、何を書いていいのか戸惑ってしまうかもしれません。

過去問をみながら、どのようなことが問われるのかを確認しましょう。あとは、自分のプランを素直に説明するだけです。重要なことは、解答例を暗記するのではなく、自分を文章を書いてみて、読み直すことです。読み直したときに、しっかりと問われている内容に答えているかを確認してください。

常に自分だけでチェックしていると、偏った判断をしている可能性があるので、たまには誰かに読んでもらうことが効果的です。

単なる暗記をしてしまうと、問われていることに答えていない的外れな解答をしていることが多くあります。

構造計画

構造計画については、覚えるだけで対応可能な問題が多いです。稀にサプライズ問題がでますが、ほとんどの人が解けないので、慌てず空欄としないことだけに徹すればいいです。

過去の出題を確認していただければ分かるように、同様の問題が繰り返し出題されています。必ず、得点するとともに時間をかけずに解答できるようにしましょう。

設備計画

製図試験で問われる設備に関する知識は限られています。設備構成、特徴について、内容を理解しながら覚えておけば問題ありません。どのような条件があたえられてもいいように広く必要最低限の知識を習得してください。

過去の出題を一通り勉強しておけば、ほとんどの問題は対応できる分野です。しかし、ただ暗記するだけではなく中身を理解しておくことが重要で、少し変化があった場合でも対応できるようにしておきましょう。

環境負荷低減

近年、良く出題される分野です。建築の省エネルギー性に関する問題として、パッシブデザイン(建築的手法)が問われますが、アクティブデザイン(設備的手法)についても問われることがあります。

過去の問題で出題された方式や、まだ出題されたことがない方式についても勉強しておく必要があります。しかしながら、過去問を押さえることで大方は対応可能となりますので、まずは過去問から勉強しましょう。

まとめ

一番難しいのは、建築計画に関する記述です

自分で良否を判断するよりも、信頼できる人に読んでもらうことが有効です

その他の分野は、まず過去問を押さえましょう

製図初受験の方が当サイトで勉強される場合は、メニューにある「カテゴリー」の中にある「まとめテスト」から始めることをお勧めします。

まとめテストは、基礎ドリルで重要度の高いものをまとめたもので、分野別に作ってあります。初めて勉強する際には、建築計画⇒設備計画⇒環境負荷低減⇒構造計画の順に進め、わからない部分を解説記事に移り確認するといいと思います。

また、一度ですべてを理解して覚えるのではなく、頭の片隅に引っ掛かるようにしておく程度でかまいません。一つの記事を読むのにそれほど時間はかかりませんから、何度も繰り返すことで覚えていく要領です。

製図課題発表後には応用編としてドリルを始めますが、初受験のかたでも理解できるように解説を厚くしていきますので、応用編からでも始めることができるように配慮します。それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

◆勉強方法

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