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【一級建築士製図試験 計画の要点】計画分野の過去問まとめ

2022年9月17日

この記事では、一級建築士製図試験の計画の要点対策をするうえで知っておくべき過去問の知識を紹介します。

計画の要点とは、一級建築士製図試験の記述問題のことで、自分のプランを「計画」、「構造」、「設備」、「環境負荷低減」の4つの分野について説明するものです。

一級建築士試験における「計画の要点等」の配点は公表されていませんが、一説では、50%とも言われています。

過去の合格者には、作図での失敗があったにも関わらず合格できたことから、記述で挽回できたと感じている人は多いのではないでしょうか。私もそのうちの一人です。

現在の問題の自由度が高くなってきた試験形態では、作図での差が付きにくくなってきているため、記述問題への対策で合否が分かれます。

しかし、作図対策に時間を取られ、記述の勉強に十分な時間をとるのが難しいので、効率よく記述対策をする必要があります。

そこで、この記事では、計画の要点が始まった平成21年からの過去問を、分野・項目ごとに分けて整理して、どのような問題が出ているか把握できるようにしました。

今回は「計画」分野です。「計画」分野の問題は、下記のように分類できます。

配置、動線の問題(建築物内部)

平成21年「貸事務所ビル」

建築物の内部動線について

平成22年「美術館」

常設展示室と市民ギャラリーの配置動線計画

収蔵庫の配置動線計画(搬出入経路等含む)

平成23年「介護老人保健施設」

レクリエーションルームにの配置動線計画

療養室A,Bの配置動線計画(避難計画含む)

平成24年「地域図書館」

一般開架スペース、サービスカウンター、小ホール、カフェの位置動線計画

平成25年「大学のセミナーハウス」

研修部門の各室の配置動線計画

平成26年「道の駅」

休憩・情報スペース、レストラン、浴室の計画の位置動線計画

平成26年沖縄「道の駅」

※平成26年は台風の影響で沖縄のみ試験が延期されました。

休憩・情報スペース、フードコート、浴室の位置動線計画

平成27年「デイサービス付き高齢者向け集合住宅」

デイサービス部門の利用者・スタッフ等の動線と要求室の配置

エントランスホールの位置と吹抜けを活かした空間構成

平成28年「子ども・子育て支援センター」

はきかえ(上足・下足)に配慮した動線計画

平成30年「スポーツ施設」

利用者の靴の履き替え等を考慮した動線計画

令和元年「美術館の分館」

荷解き室の搬入口から各展示室までの動線

令和元年関東「美術館の分館」

※令和元年は台風の影響で関東地方の試験が延期されました。

外部と屋内とのつながりを踏まえた、公園、カフェ、カフェテラスの三つの関係性

配置、動線の問題(建築物外部)

平成21年「貸事務所ビル」

建築物の外部動線について

オープンスペースについて

平成22年「美術館」

建築物のアプローチ位置動線計画

屋外創作広場配置動線計画

平成23年「介護老人保健施設」

駐車場、車寄せ位置動線計画

平成28年「子ども・子育て支援センター」

建築物の配置計画について

平成30年「スポーツ施設」

隣地のカルチャーセンター等との一体使用(補足図あり)

令和元年「美術館の分館」

分館と本館との来館者の動線

令和元年関東「美術館の分館」

※令和元年は台風の影響で関東地方の試験が延期されました。

外部と屋内とのつながりを踏まえた、公園、カフェ、カフェテラスの三つの関係性

分館出口前のオープンスペースについて

ゾーニングの問題

平成26年「道の駅」

ゾーニング計画について

平成26年沖縄「道の駅」

※平成26年は台風の影響で沖縄のみ試験が延期されました。

各部門の構成と配置について

平成27年「デイサービス付き高齢者向け集合住宅」

住宅部門の平面計画

平成30年「スポーツ施設」

利用者の靴の履き替え等を考慮したゾーニング(補足図あり)

令和元年「美術館の分館」

展示関連諸室とアトリエ関連諸室のゾーニング

令和元年関東「美術館の分館」

※令和元年は台風の影響で関東地方の試験が延期されました。

多目的ホールを多人数が利用することを踏まえた空間構成

室内計画の問題

平成21年「貸事務所ビル」

貸事務室の計画(収益性、快適性、フレキシビリティ)

平成22年「美術館」

収蔵庫の環境を満たすための建築的手法(構造、内装)

平成25年「大学のセミナーハウス」

エントランスホールの計画

勾配屋根の形状を活かした室内空間

平成26年「道の駅」

勾配屋根の形状を活かした室内計画

平成26年沖縄「道の駅」

※平成26年は台風の影響で沖縄のみ試験が延期されました。

吹抜けを活かした室内空間

平成27年「デイサービス付き高齢者向け集合住宅」

エントランスホールの吹抜けを活かした空間構成

平成29年「小規模なリゾートホテル」

車椅子使用者用客室の室内計画(補足図あり)

コンセプトルームについて

平成30年「スポーツ施設」

コンセプトルームについて

令和元年「美術館の分館」

展示物AとBの室の設え

令和元年関東「美術館の分館」

※令和元年は台風の影響で関東地方の試験が延期されました。

市民アトリエとショップの室の設え

その他計画全般の問題

平成24年「地域図書館」

バリアフリーについて

セキュリティについて

平成27年「デイサービス付き高齢者向け集合住宅」

住宅部門のセキュリティ管理

平成28年「子ども・子育て支援センター」

セキュリティについてと

平成29年「小規模なリゾートホテル」

車椅子使用者用客室のバリアフリーに配慮した設計の考え方(補足図あり)

平成30年「スポーツ施設」

防火区画(面積区画・竪穴区画)

以上、一級建築士製図試験の計画の要点について、「計画」分野の過去問をまとめました。

今後、解答欄や解答例、補足図もまとめていきたいと思いますので、計画の要点対策のお役に立てば幸いです。

◆過去問

Posted by もち