【番外編】エスキスを上達させる5か条(オレ流)

ブログをご覧いただきありがとうございます。源です。
今回は番外編ということで、製図についての話をします。私が製図の試験勉強していた時に悩んだこと、考えたことをお伝えします。もし、どこか共感できる部分がありましたら参考にしてください。
私は製図を2回受験しました。初回は何も考えずに市販本のみの知識で受験し、完全な情報と勉強不足から不合格となりました。2回目は反省し、資格学校の短期コース(学科試験が終わった8月から始めるコース)に通うことで、なんとか合格することができました。
2回の製図受験を通して私が一番悩んだことは、エスキスがまとまらないということです。今回は、エスキスを上達させるための方法について、私が考えたことをお伝えします。
私の初年度は「エスキスって何?」という状態から始まりました。2年目になっても、なかなかエスキスをまとめることはできず、悩みは尽きませんでした。
今になって冷静に考えてみると、エスキスが苦手なことを克服するには問題の数をこなすしかないと思います。しかし、ただ問題数をこなすだけではエスキスは上達しません。上達するためには、それなりのステップを踏む必要があります。
まず始めに、自分なりのエスキス手順を確立する必要があります。もし、自分なりの手順が見つからなければ、資格学校の示す手順をそのまま覚え、その後、自分なりにアレンジします。まずは、模倣から始めればいいと思います。
ここまで準備ができたら、問題数をこなすことに移ります。ここで、守るべき唯一のルールがあります。そのルールとは、エスキスを必ず自分が定めた制限時間内にまとめるということです。
理由を説明します。
エスキスがまとまらず、先に解答例を見てしまったことってありませんか?
私が資格学校に通っていたときのことです。
授業の始めは、いつも隣の席の人と宿題図面を交換して採点します。隣人の図面は、とてもきれいにまとまった図面だったので、エスキス方法を訪ねました。
「エスキスはどうやってるの?」
「何時間かけてもエスキスがまとまらなかったので、回答例を見て図面を書いたんだ。」
との答えでした。
その時は試験が近かったので、レベルが高めの問題でした。私は苦労しつつも、強引にエスキスを完成させたので、解答例とはかけ離れたものでした。しかし、その後に解答を見る中で気付かされることはたくさんあり、収穫は多くのものがありました。
解答例を先に見ることは、エスキスがまとまらないという無駄な時間を省略できるような気がしませんか?
実際には、せっかく時間をかけて考えたり、悩んだ時間が無駄になっているのです。
エスキスは、様々な競合する条件について、優先順位をつけて取捨選択する作業をします。その思考過程は完了させるまでがワンセットであり、途中でやめてしまった場合は何もしていないことと同様になります。
どれだけ不出来なエスキスであったとしても、答えを出し切る事には非常に意義があるのです。後に、解答と比べる事で、自分の思考過程で間違ったところがわかり、エスキスの上達につながります。
エスキス途中で解答例をみてしまうことは、いわば逃げ癖がついてしまうことです。製図試験本番では、エスキスを自力でひねり出すしかなく、途中で解答例を見ることは決してできません。
普段の練習でも、常に本番を意識することで最後まであきらめずに解答する力が身につきます。練習でできないことは、本番でいきなりできるようになることはありません。
なお、私はエスキスの制限時間を3時間と設定しました。これは製図を2時間30分、記述を1時間の計3時間30分で収まるよう練習したので、残り3時間全てをエスキスに使うのを上限として設定しました。しかし、実際に制限時間に近づいたのは、ほんの数回で、本番前には2時間程度でまとまるようになりました。
以上のようにルールを決めて、エスキスを繰り返していきます。一度ですっきり答えが出なかった問題は、時間を空けて再挑戦します。2度、3度と繰り返すうちに、エスキス手順は洗練され、まとめることができるようになります。再挑戦する時期は、ある程度忘れたころにやるといいので、一週間は空けるほうがいいと思います。
最後に、試験本番に近づいた際は、なるべく基本的な問題を解くことをお勧めします。シンプルな問題でエスキス手順の基本を最終確認することで、本番でも落ち着いてエスキスできるようになると思います。
1.自分なりのエスキス方法を定める
2.制限時間を定めて解答する
3.条件の優先順位を付け取捨選択する
4.解答例と見比べ、自分の思考過程を検証する
5.失敗した問題は時間を空けて再挑戦する
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