一級建築士記述ドリル(設備⑨)「空調機位置等その2」

本日のドリルは、「空調機位置等その2」です。
今回は、空冷ヒートポンプパッケージ方式ダクト接続型を採用した場合の、空調室内外機やダクト位置についての記述を確認します。
問題1
次のプランで、「多目的ホールの空調機械室位置と給気・還気ダクトルート(ダクトスペース)について工夫したこと」は?
記述例


搬送エネルギーの低減を図った。
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合理的なダクト計画と、良好な気流分布が実現できるようにした。
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解説
空調機械室とダクトルートについて記述する問題です。空冷ヒートポンプパッケージ方式ダクト接続型(床置き型)を、対象室に隣接した空調機械室に設置した場合の記述です。
①空調する室に隣接しているので、ダクトルートは短くなり、搬送エネルギーを低減できます。
②給気ダクトは空調機械室の直上に計画されており、無駄のないダクトルートとなっています。また、天井から吹出し、壁面下部から吸い込む、気流分布に配慮した計画と言えます。


①空調機械室を多目的ホールに隣接して配置し、ダクトを短くすることにより、搬送エネルギーの低減を図った。
②給気は空調機械室の直上から天井に設置したダクトから吹出し、還気は壁面下部から直接吸い込むことにより、合理的なダクト計画と、良好な気流分布が実現できるようにした。
※理由、計画内容
問題2
次の図で、「吹抜け部分の空調室内外機の位置について考慮したこと」は?
記述例


ダクトにより吹抜け部分を空調できるように計画した。
点検等が行いやすいようにした。
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解説
吹抜け部分を、空冷ヒートポンプパッケージ方式ダクト接続型(天井隠蔽型)空調機で空調する場合の記述例です。
①室内機は、1階天井裏に設置し、ダクトを接続して図のように給気・還気します。


②室外機は屋上や地上に配置するのが一般的です。例では屋上の管理階段に近接設置としていますが、作図との整合に注意が必要です。
①吹抜けに面する1階天井裏に、空冷ヒートポンプパッケージ方式ダクト接続型(天井隠蔽型)空調機を設置し、ダクトにより吹抜け部分を空調できるように計画した。
②室外機は屋上の管理部門階段に近接して設置し、点検等が行いやすいようにした。
※理由、計画内容
本日の記述ドリルはここまでです。
昨日(5月4日)の復習ドリル【設備⑧復習「空調機位置等その1」】はこちらです。
明日は、設備⑩「空調機位置等その3」空冷ヒートポンプパッケージ方式マルチ型とファンコイルユニット方式に関する問題です。
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