一級建築士記述ドリル(設備⑧)「空調機位置等その1」

本日のドリルは、「空調機位置等その1」です。
今回は、単一ダクト方式を採用した場合の、空調機やダクト位置についての記述を確認します。
問題1
次のプランで、「小ホールの空調機械室位置と給気・還気ダクトルート(ダクトスペース)について工夫したこと」は?
記述例


点検やメンテナンス等が容易となるように計画した。
※タップして続きを表示
空気の搬送距離が極力短く、圧力損失の少ない効率的なルートとなるように計画した。
※タップして続きを表示
解説
空調機械室の配置場所とダクトルートについて記述する問題です。単一ダクト方式を採用した場合の記述を解説します。
①問題のプランは、1階に空調機械室を配置した例です。管理部門内に配置することにより、スタッフが利用者部門に出ることなく、空調機械室に出入りできるので、メンテナンスが行いやすい計画です。
②ダクトルートについて、問題のプランでは、空調機械室の直上にDSがあるため、ダクト延長が短く圧力損失の少ない計画です。


①空調機械室を1階の管理部門から直接出入りできるように配置し、点検やメンテナンス等が容易となるように計画した。
②給気・還気ダクトは、空調機械室直上のDSを経由し、小ホールまで接続することにより、空気の搬送距離が極力短く、圧力損失の少ない効率的なルートとなるように計画した。
※理由、計画内容
問題2
次のプランで、「小ホールの空調機及び熱源機の位置とダクトルートについて考慮したこと」は?
記述例


ダクトルートを短くし、搬送エネルギー低減を図った。
メンテナンス性に配慮するとともに、冷温水配管ルートが短くなるように考慮した。
※タップして続きを表示
解説
各階に空調機を設けた場合の記述例です。
①各階に空調機を設置すると、縦ダクトが不要となり搬送距離が短くなるので、エネルギーを削減できます。


②熱源機については、空冷ヒートポンプチラーを屋上に設置しています。管理階段に近くすることにより、メンテナンス性に配慮しています。また、各空調機に冷温水を運ぶためのPSとも近接させ、配管ルートの短縮を図り配管ロスを少なくしています。
①1,2階それぞれに空調機を設置し、小ホールについては2階空調機から給気・還気することにより、ダクトルートを短くし、搬送エネルギー低減を図った。
②空冷ヒートポンプチラーを屋上の管理部門階段直上かつPSに近い場所に設置し、メンテナンス性に配慮するとともに、冷温水配管ルートが短くなるように計画した。
※理由、計画内容
本日の記述ドリルはここまでです。
明日は、設備⑨「空調機位置等その2」空冷ヒートポンプパッケージ方式ダクト接続型に関する問題です。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません