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一級建築士記述ドリル(設備⑱)「設備シャフト」

2022年9月17日

本日のドリルは、「設備シャフト」です。

給排水管、電気配線を通す縦シャフト(PS、EPS)の配置計画についての記述を確認します。

問題1

次の図で、「パイプシャフトの配置計画について、考慮したこと」は?

記述例1

無理のない排水経路が確保できるように計画した。

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解説1

排水縦管を通すPSの配置についての記述です。

排水の横引き管には、ある程度の勾配が必要です。例では、排水がある便所と流し台からPSまでの距離が短く、無理のない計画です。

イメージ図
記述例

便所、流し台等の水まわり近くの下階にPSを配置し、無理のない排水経路が確保できるように計画した。

理由計画内容

記述例2

配管ルートを短くし、損失が少なくなるように計画した。

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解説

空調熱源機からの冷温水配管を、空調機までつなげるための空調用PSについての記述です。

空調機械室の直上にPSが配置され、屋上の空冷ヒートポンプチラーにも近い計画です。

配管の長さが短くなり、損失を少なくすることができます。

イメージ図
記述例

空調冷温水管用PSを空調機械室直上に設け配管ルートを短くし、損失が少なくなるように計画した。

理由計画内容

問題2

次の図で、「電気シャフトの配置計画について考慮したこと」は?

幹線ケーブル延長を短縮し、合理的な配線ルートとなるように計画した。

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点検や修繕が行いやすいように計画した。

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解説

配電ケーブルを通す電気の縦シャフト(EPS)の配置についての記述です。

例では、各階平面的に同一の位置にEPSが配置されているので、縦の配線に遠回りがない計画です。

また、管理部門内の廊下から点検ができるので、メンテナンス性に優れています。

イメージ図
記述例

EPSを各階同位置に配置することにより、幹線ケーブル延長を短縮し、合理的な配線ルートとなるように計画した。

EPSを管理部門内の廊下に面して配置し、点検や修繕が行いやすいように計画した。

理由計画内容

本日の記述ドリルはここまでです。

明日は、設備⑲「災害対策」です。

排水設備の解説については、こちらの記事をご覧ください。

電気設備の解説については、こちらの記事をご覧ください。