一級建築士記述ドリル(設備⑯)「給湯・ろ過設備」

本日のドリルは、「給湯・ろ過設備」です。
給湯熱源方式の採用理由、設備の設置場所についての記述を確認します。
問題1
次の図で「給湯設備に採用した熱源方式と採用した理由」は?
記述例1
採用した熱源方式:ガスボイラー
給湯能力に優れる方式を採用した。
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油ボイラーに比べて、効率が良いガスボイラーを採用した。
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解説
中央給湯方式の施設において、熱源方式にガスボイラーを採用した場合の記述例です。
ガスボイラーは給湯能力が高く、安定して大量の給湯が可能です。
油ボイラーとガスボイラーがあり、ガスボイラーの方が効率がよくCO2排出量が少ないのが特徴です。
①浴室で大量の湯を使用するため、給湯能力に優れる方式を採用した。
②CO2排出量を抑制するため、油ボイラーに比べて、効率が良いガスボイラーを採用した。
※採用した理由、熱源方式の特徴
記述例2
採用した熱源方式:電動ヒートポンプ
給湯負荷に応じて、安定した給湯が可能な方式を採用した。
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ボイラー方式に比べて、省エネルギー性に優れるヒートポンプを採用した。
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解説
中央給湯方式の施設において、熱源方式に電動ヒートポンプを採用した場合の記述例です。
電動ヒートポンプは、省エネでメンテナンス性がよく、大量の給湯も可能な方式です。
①浴室で大量の湯を使用するため、給湯負荷に応じて、安定した給湯が可能な方式を採用した。
②CO2排出量を抑制するため、ボイラー方式に比べて、省エネルギー性に優れるヒートポンプを採用した。
※採用した理由、熱源方式の特徴
記述例3
採用した熱源方式:ガス瞬間湯沸し器
小型で設置が容易な方式を採用した。
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解説
建物内に大量の湯を使用する場所がない施設において、局所給湯方式のガス瞬間湯沸し器を採用した場合の記述例です。
ガス瞬間湯沸し器は様々な場所に取り付け可能で、使用状況の変化にも対応しやすい方式です。
使用場所が分散しており給湯量も少ないため、小型で設置が容易な方式を採用した。
※採用した理由、熱源方式の特徴
問題2
次の図で「浴室の給湯・ろ過設備の設置場所について考慮したこと」は?
記述例
メンテナンスや機器の更新作業が行いやすいように計画した。
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配管ルートを短縮し、熱損失が少なくなるように計画した。
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解説
中央給湯方式における設備の設置場所に関する問題です。
例では、浴室の直下の管理部門内に設備機械室が配置され、給湯・ろ過設備が設置されています。
管理部門内であるため、メンテナンス時の利便性に優れています。また、浴室直下であるため、給湯や循環水の配管ルートが短くなります。
給湯・ろ過設備を1階管理部門内の設備機械室に設置し、メンテナンスや機器の更新作業が行いやすいように計画した。
給湯・ろ過設備を浴室の直下の設備機械室に設置することにより、配管ルートを短縮し、熱損失が少なくなるように計画した。
※理由、計画内容
本日の記述ドリルはここまでです。
明日は、設備⑰「電気設備」です。
給湯・ろ過設備の解説については、こちらの記事をご覧ください。
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