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一級建築士記述ドリル(設備⑮)「給水設備」

2022年9月17日

本日のドリルは、「給水設備」です。

給水方式の採用理由、維持管理についての記述を確認します。

問題1

次の図で「採用した給水方式と採用した理由」は? 

記述例1

採用した給水方式:ポンプ直送方式

ポンプによる安定的な給水が可能な方式を採用した。

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受水槽に貯留する方式を採用した。

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記述例2

採用した給水方式:水道直結増圧方式

受水槽が不要で省スペースな方式を採用した。

※タップして続きを表示

受水槽を用いず、水が滞留しない方式を採用した。

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解説

記述例1

ポンプ直送方式を採用した場合の記述です。

ポンプ直送方式は、受水槽に貯水してから給水ポンプで給水する方式で、下記のメリットがあります。

  • ポンプにより一定水圧で給水可能
  • 災害による断水時に貯留水を使用することができる
記述例(ポンプ直送方式)

使用水量の変動に対応できるようにポンプによる安定的な給水が可能な方式を採用した。
災害による断水が発生した際にも、一定期間は水が使えるように受水槽に貯留する方式を採用した。

採用した理由給水方式の特徴

記述例2

水道直結増圧方式を採用した場合の記述です。

水道直結増圧方式は、水道管の水圧を増圧ポンプで増圧して給水する方式で、下記のメリットがあります。

  • 受水槽を経由しないため、水が常に新鮮
  • 増圧ポンプの設置のみで省スペース
  • 停電時にもある程度給水可能
記述例(水道直結増圧方式)

建物内スペースを有効利用するため受水槽が不要で省スペースな方式を採用した。
給水の衛生面に配慮して受水槽を用いず、水が滞留しない方式を採用した。

採用した理由給水方式の特徴

問題2

次の図で「給水設備(受水増、ポンプ)の維持管理について工夫したこと」は?

記述例

点検やメンテナンス時の利便性に配慮した。

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点検作業やメンテナンスが行いやすいように計画した。

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解説

ポンプ直送方式を採用し、機器を設備機械室に設置した場合の記述です。

設備機械室の利便性や、機器のメンテナンス性について記述します。

記述例

受水槽と直送ポンプを管理部門内の設備機械室に設置し、点検やメンテナンス時の利便性に配慮した。
受水槽、ポンプの周囲に余裕のある配置とし、点検作業やメンテナンスが行いやすいように計画した。

理由計画内容

本日の記述ドリルはここまでです。

明日は、設備⑯「給湯・ろ過設備」です。

給水設備の解説については、こちらの記事をご覧ください。