一級建築士記述ドリル(構造⑤)「目標耐震性能、天井落下防止」

本日のドリルは、「目標耐震性能、天井落下防止」です。建築物に設置した目標耐震性能、特定天井の落下防止対策についての記述を確認します。
目標耐震性能
「建築物に設定した目標耐震性能(地震力の程度と建築物の状態)」は?
記述例
構造体の大きな補修をすることなく、建築物を継続使用できることを目標とした。
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構造体に部分的な損傷は生じるが、建築物全体の著しい耐力低下がなく、人命の安全が確保できることを目標とした。
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解説
施設の種類により要求水準が異なる、構造体の耐震安全性の分類について記述します。耐震安全性の分類は、Ⅰ~Ⅲに分けられますが、試験の設計建物として想定されるⅡ,Ⅲの場合の記述例をそれぞれ①,②に示します。
①建築物の耐用年数中に、震度6強~7程度の大地震が発生した場合に、構造体の大きな補修をすることなく、建築物を継続使用できることを目標とした。
②建築物の耐用年数中に、震度6強~7程度の大地震が発生した場合に、構造体に部分的な損傷は生じるが、建築物全体の著しい耐力低下がなく、人命の安全が確保できることを目標とした。
※地震力の程度、建築物の状態
天井落下防止
次の図で「多目的展示室の天井落下を防止するために考慮したこと」は?


記述例
振動を低減し、天井落下を防止した。
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地震時に天井と壁が接触し、部材が損傷することを防止した。
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解説
床面積200㎡以上、天井高さ6m以上の要求室については、特定天井を想定します。特定天井に要求される構造について記述します。


①吊り材を1㎡当たり1本以上配置するほか、斜材をバランスよくV字状に設置することで、振動を低減し、天井落下を防止した。
②天井部材と壁との間に、6cm以上の隙間を設け、地震時に天井と壁が接触し、部材が損傷することを防止した。
※理由、計画内容
本日の記述ドリルはここまでです。
明日は、構造⑥「まとめテスト1」です。
目標耐震性能、天井落下防止については、こちらの記事もご覧ください。
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