一級建築士記述ドリル(構造④)「断面計画」

本日のドリルは、「断面計画」です。梁やスラブの架け方等、建築物断面の構造計画についての記述を確認します。
スラブ、小梁の架け方
「小梁とスラブの架け方について考慮したこと」は?
記述例
スラブの短辺寸法が4m以下となるようにし、たわみの抑制を図った。
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スラブに無理な荷重がかからないように計画した。
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解説
スラブの寸法が大きくなると、たわみの原因になります。スラブが適切な寸法になるように小梁を設置します。また、スラブを梁で4辺固定することにより、スラブへの荷重を梁が支持できるようにしています。


①スパンの1/2程度の位置に小梁を設け、スラブの短辺寸法が4m以下となるようにし、たわみの抑制を図った。
②スラブまわりに大梁又は小梁を設け、スラブに無理な荷重がかからないように計画した。
※理由、計画内容
梁断面、スラブ位置
次の図で「浴室部分の断面計画について考慮したこと」は?


記述例
浴室部分の床スラブを200mm下げて設置した。
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防水仕上げ等を施しつつ、浴室部分と他の部分に段差ができないようにした。
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解説
梁伏図、断面図は下図のとおりです。浴室部分は防水仕上げする必要があるので、スラブを200mm下げて設置し、浴室と脱衣室の段差ができないようにしています。また、段差になる部分に小梁を設置して床スラブを支持しています。




①防水仕上げ厚さと排水構スペース確保のため、、浴室部分の床スラブを200mm下げて設置した。
②浴室部分の床スラブを200mm下げることにより、防水仕上げ等を施しつつ、浴室部分と他の部分に段差ができないようにした。
※理由、計画内容
次の図で「屋上庭園部分の断面計画について考慮したこと」は?(客土深さは500mm以上)


記述例
屋上庭園部分のスラブを200mm下げて設置した。
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客土部分のスラブをFL-700mmの高さに設置した。
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段差部分に合わせた梁せいで計画した。
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解説
梁伏図、断面図は下図のとおりです。バリアフリーに配慮し、庭園部分と室内の出入り口には段差ができないようにする必要があります。
防水仕上げを行い、排水経路を確保しても、床面高さが合うように、スラブを200mm下げています。客土部分についても段差ができないように、スラブ設置高さを設定しています。




①防水に配慮しつつ、室内と屋上庭園の床面高さを合わせるため、屋上庭園部分のスラブを200mm下げて設置した。
②客土深さを確保し、屋上庭園の客土部分とそれ以外の高さを合わせるため、客土部分のスラブをFL-700mmの高さに設置した。
③異なる高さのスラブを安全に支持できるように、段差部分に合わせた梁せいで計画した。
※理由、計画内容
本日の記述ドリルはここまでです。
明日は、構造⑤「目標耐震性能、天井落下防止」です。
断面計画については、こちらの記事もご覧ください。
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