一級建築士記述ドリル(構造③)「基礎計画」

本日のドリルは、「基礎計画」です。建築物に採用した基礎形式、支持層の考え方等についての記述を確認します。
基礎形式
次の図で、地盤条件を踏まえて「採用した基礎構造の形式」について考慮したことは?
記述例
不同沈下に強く安定性に優れるべた基礎を採用した。
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解説
GL-1.5mにN値=30の地盤があり、直接基礎で計画可能であると判断できます。直接基礎のなかでも安定性の高いべた基礎を採用した場合の記述です。
地盤条件が良好であると判断できるため、直接基礎で計画することとし、不同沈下に強く安定性に優れるべた基礎を採用した。
※理由、計画内容
支持層、基礎底面レベル
次の図で、地盤条件を踏まえた「支持層の考え方、基礎底面のレベル」について考慮したことは?
GL-1.5m以深の地盤を支持層とし、地下水位より上の高さに基礎底面を計画した。
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必要最小限の根入れ長となる基礎底面レベルで計画した。
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次の図で、地盤条件を踏まえた「支持層の考え方、基礎底面のレベル」について考慮したことは?
基礎底面レベルをGL-3.0m以深とし、十分な根入れ長を確保した。
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解説
基礎底面は、支持地盤に0.5m程度貫入する必要があります。地盤のN値を考慮し、支持地盤を想定し、根入れが確保できる基礎底面レベルで計画することを記述します。
①地盤のN値および施工時の経済性を考慮して、GL-1.5m以深の地下水位より上の高さに基礎底面を計画した。
②経済性に配慮し、必要最小限の根入れ長となる基礎底面レベルで計画した。
③GL-2.5mのN値=30の地盤を支持層と考え、基礎底面レベルをGL-3.0m以深とし、十分な根入れ長を確保した。
※理由、計画内容
基礎梁、耐圧盤寸法
次の図で、地盤条件を踏まえた「基礎梁、耐圧盤の寸法」について考慮したことは?
基礎梁寸法を500mm×3000mmで計画した。
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耐圧盤厚さを500mmで計画した。
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解説
基礎梁の寸法は、基礎底面レベル合わせた寸法で計画します。耐圧盤については、荷重の伝達に配慮することを記述します。
①基礎底面レベルに合わせ、基礎梁寸法を500mm×3000mmで計画した。
②荷重を安全に支持地盤に伝達するため、耐圧盤厚さを500mmで計画した。
※理由、計画内容
本日の記述ドリルはここまでです。
明日は、構造④「断面計画」です。
基礎計画の解説は、こちらの記事をご覧ください。
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