【おしらせ】

記述研究所はnoteに引越しました。こちらへ

一級建築士記述ドリル(計画⑲)「防火区画と延焼のおそれのある部分」

2022年9月17日

本日のドリルは防火区画と延焼のおそれのある部分」です。このうち防火区画については平成30年に出題されています。

このテーマでは、法規の知識が重要ですので、問題を解きながらしっかり理解を深めるようにしましょう。

問題1

次の図について、「防火区画(面積区画・竪穴区画)の区画形成方法」は?

記述例

床面積が1,500㎡以下となるように計画した。

竪穴区画のための防火設備を設置した。

※タップして続きを表示

解説1

面積区画は床面積を1,500㎡以下に区画する必要があります。階段と吹抜けの2、3階を面積区画し、つながらないようにしていることを記述します。

階段及び吹抜けの2、3階部分に特定防火設備を設置し、各階を水平区画することにより、床面積が1,500㎡以下となるように計画した。
どのような方法この計画としたか

3階建ての建築物ですので、階段や3層吹抜けには竪穴区画が必要です。

問題では、階段と吹抜けの2、3階部分は面積区画であるため、特定防火設備がとなっていますが、1階部分は竪穴区画であるため防火設備で足ります。

また、階段及び吹抜けの1階部分は、竪穴区画のための防火設備を設置した。
どのような方法この計画としたか

問題2

次の図について、「防火区画(面積区画・竪穴区画)の区画形成方法」は?

記述例

東西それぞれの床面積が1,500㎡以下となるように面積区画した。

各階に防火設備を設置し竪穴区画した。

※タップして続きを表示

解説

問題の図では、建物の中心部に特定防火設備を設置し、東西それぞれの床面積が1,500㎡以下となるように面積区画しています。

各階の中央部に特定防火設備を設置し、東西それぞれの床面積が1,500㎡以下となるように面積区画した。

どのような方法この計画としたか

面積区画された部分は、1階から3階までの合計床面積が1,500㎡以下なので、階段は竪穴区画のみ考えればよく、すべて防火設備となります。

また、階段及びエレベーターシャフトについては、各階に防火設備を設置竪穴区画した。

どのような方法この計画としたか

問題3

外壁の開口部における「延焼のおそれのある部分」について考慮したことは?

記述例

法に規定する防火設備を設置し、延焼の防止を図った。

※タップして続きを表示

解説

延焼のおそれのある部分には、延焼を防止するために、法2条九号の二ロに規定する防火設備を設置しなければいけません。

延焼のおそれのある部分の外壁面開口部には、法に規定する防火設備を設置し、延焼の防止を図った。
どのような方法この計画としたか

本日の記述ドリルはここまでです。防火区画の解説についてこちらにまとめています。

明日は、計画⑳「小テスト5」です。

昨日(4月16日)の復習ドリル【計画⑱復習「バリアフリー、セキュリティ」】はこちらです。