一級建築士記述ドリル(計画⑲)「防火区画と延焼のおそれのある部分」

本日のドリルは「防火区画と延焼のおそれのある部分」です。このうち防火区画については平成30年に出題されています。
このテーマでは、法規の知識が重要ですので、問題を解きながらしっかり理解を深めるようにしましょう。
問題1
次の図について、「防火区画(面積区画・竪穴区画)の区画形成方法」は?


記述例
床面積が1,500㎡以下となるように計画した。
竪穴区画のための防火設備を設置した。
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解説1
面積区画は床面積を1,500㎡以下に区画する必要があります。階段と吹抜けの2、3階を面積区画し、つながらないようにしていることを記述します。


階段及び吹抜けの2、3階部分に特定防火設備を設置し、各階を水平区画することにより、床面積が1,500㎡以下となるように計画した。
※どのような方法でこの計画としたか
3階建ての建築物ですので、階段や3層吹抜けには竪穴区画が必要です。
問題では、階段と吹抜けの2、3階部分は面積区画であるため、特定防火設備がとなっていますが、1階部分は竪穴区画であるため防火設備で足ります。


また、階段及び吹抜けの1階部分には、竪穴区画のための防火設備を設置した。
※どのような方法でこの計画としたか
問題2
次の図について、「防火区画(面積区画・竪穴区画)の区画形成方法」は?


記述例
東西それぞれの床面積が1,500㎡以下となるように面積区画した。
各階に防火設備を設置し竪穴区画した。
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解説
問題の図では、建物の中心部に特定防火設備を設置し、東西それぞれの床面積が1,500㎡以下となるように面積区画しています。


各階の中央部に特定防火設備を設置し、東西それぞれの床面積が1,500㎡以下となるように面積区画した。
※どのような方法でこの計画としたか
面積区画された部分は、1階から3階までの合計床面積が1,500㎡以下なので、階段は竪穴区画のみ考えればよく、すべて防火設備となります。


また、階段及びエレベーターシャフトについては、各階に防火設備を設置し竪穴区画した。
※どのような方法でこの計画としたか
問題3
外壁の開口部における「延焼のおそれのある部分」について考慮したことは?
記述例
法に規定する防火設備を設置し、延焼の防止を図った。
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解説
延焼のおそれのある部分には、延焼を防止するために、法2条九号の二ロに規定する防火設備を設置しなければいけません。
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延焼のおそれのある部分の外壁面開口部には、法に規定する防火設備を設置し、延焼の防止を図った。
※どのような方法でこの計画としたか
本日の記述ドリルはここまでです。防火区画の解説についてこちらにまとめています。
明日は、計画⑳「小テスト5」です。
昨日(4月16日)の復習ドリル【計画⑱復習「バリアフリー、セキュリティ」】はこちらです。
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