【番外編】私が製図試験二年目にしていたちょっと変わったこと

当ブログに参加している源です。私は製図試験を二度目に合格しました。初年度は完全に独学を貫きダメだったので、二年目は資格学校に通いました。製図試験の期間に考えたこと、試したこと、失敗談を伝えることで皆さんの参考になればうれしいです。今回は、二年目の時のことです。
初年度は、完全な情報不足で撃沈しました。2年目は前年の反省も含め、資格学校に通うこととしました。実際は、完全独学だったながらも手ごたえを多少は感じていたため、もう一年、独学でやることも悩みました。何と言っても経済的に大違いですからね。結局は、無駄な時間を過ごしたくないので、学校に通うことを選択しました。
学校に通ってよかったことは、「人の図面を見られる」ということです。製図試験は結局、相対評価による振り分けになるので、自分の位置がどれほどなのかを把握することは非常に重要です。正確に分析するためには、数多くの図面を見ることが一番ですので、その点、学校は絶好の場所でした。
今はネットで人の図面を見る機会は多くなり、その手軽さはとてもいいと思います。しかし、何事も「百聞は一見に如かず」ではありませんが、対面で話しながら図面を見るほうが情報量は多くなると感じました。
まず、私が学校でしたことは席取りです。教室最後方の端の席を常に確保しました。毎回の授業は、始めに軽い説明をした後に演習問題を解き、その時間中に講師が各生徒へ提出物返却します。最後方の席では話が全て聞こえますし、振り返れば図面も見ることができる特等席だったからです。
演習問題を解くことは二の次にして、講師が生徒に何を指摘しているのかをずっと聞いていました。学校では情報収集に徹することにして、問題を解くことは家で集中することにしていました。このようなことをしていた理由は、「一発ランクⅣに値する致命的ミスをしない」ことが合格への近道と考えたので、講師の指導を隣で聞きながら、何がそれにあたるのかを研究していたからです。
また、私が学校でしていたことはもう一つあります。それは、模擬試験の時に常にしていたことです。まず、これも席取りに関する話なのですが、出入り口に最も近い席をとることです。学校の模試は出入り自由だったので、人の出入りが多くありました。本番の緊張感とは程遠い模試において、できる限り負荷をかけて本番の環境に近づけたいと思い席を選びました。人が出入りする時にはドアが開く音、空気の動き、足音など様々な外乱が発生するため、気が散らない訓練になると考えたからです。
さらに、本番と同じ6時間半の模擬試験時間を自分で1時間削りました。5時間半経ったところで終わるのです。これも本番との緊張度合いに差が出ると考え、リラックスした中では1時間早く終われる実力があるべきと考えたからです。結局、時間を削ることから焦りが起こり、大きなミスを何度もしました。
しかし、私は模試は点数の良しあしで一喜一憂するものではなく、模試で間違えることにより、本番で同じミスを防止できる素晴らしい機会と考えていました。模試では、一発アウトのミスを何種類もしたので、その都度、チェック方法を確立していきました。一通りのミスを犯してしまえば、本番では何も怖くなくなるのです。
これは学科試験にも同じことが言えますので、模試の結果は気にせず、復習をしっかりすることが重要だと考えます。とりわけ、学科は選択問題であるがゆえに、偶然当たってしまった問題が最も危険です。同じ問題でも、本番の緊張感では間違えてしまう可能性が高いからです。ぜひ、偶然当たった問題も必然に変えていけるようにしましょう。
さらに、合格への自信を万全なものとするため、製図にかかる時間を徹底的に削りました。長い直線や柱形以外は全てフリーハンドにしました。どんな図面でも必ず2時間半以内に書ききれるように訓練しました。こうして、製図2時間半、記述1時間に完成できるようにすることを徹底しました。この二つは訓練で必ず達成できます。残り3時間ある中で、問題の読み取りとエスキスをすればいいのです。エスキス完了までを、最悪、3時間掛けたとしても図面を完了させることができる見通しがあれば、エスキスがまとまらなくてパニックになるような事態は発生しません。
実際は、遅くとも2時間半以内にまとまるため、30分以上の見直し時間を確保できるのです。この時間配分が心の余裕を生んで、ミスを犯しにくいようになると考えました。
以上のように、模試では徹底的に負荷をかけて本番に近い環境を再現できるように努め、時間配分に余裕を持たせることで、心の余裕を生み出すようにしていました。
あとは、他人の図面、記述を多く見て、自分の立ち位置を確認するとともに、様々な情報収集をするようにしました。情報収集の一環として、毎講義が終わった後に講師と飲みに行っていたのはダメだったかもしれませんが…。
多分、私の考えはとても変わっていると思います。こんなことを考えている奴もいるということで読み流してください。では、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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